ドライブの知識

苦手克服!高速道路の「基本の走り方」をマスターしよう

「あおり運転」による事故や事件から、高速道路を走行するマナーが注目されるようになってきました。そこで改めて見直したいのが、高速道路の「基本の走り方」です。

特別な知識がなくても、正しいルールを知って安全運転を意識していれば、大きな事故やトラブルになるリスクは低くできるもの。今回は、高速道路を安全に走る「基本の走り方」をおさらします。

<目次>
ETCゲートは20km/h以下で
合流は「しっかり加速」がポイント
本線の基本は「車間距離」
「一定」を意識するのはアクセルより速度
追い越しは「スピードを上げて」すみやかに
左からの合流にも気をつける
本線を離れるときは速度に注意
一般道に入ってからもスピードに注意
ポイントを覚えれば高速道路は怖くない

ETCゲートは20km/h以下で

高速道路の走行は、入り口のゲートをくぐるところから始まります。ゲートには「ETC専用」と「ETC・一般」の2種類があり、いくつか並んでいます。どのレーンに入るのかを素早く決めて、迷わないようにすることが大切です。迷って直前で進路を変えようとすると、周囲を走るクルマの迷惑になり、事故につながってしまうことも。

入るゲートを素早く決めて、スピードを落として進入する
入るゲートを素早く決めて、スピードを落として進入する

レーンを決めたら、ブレーキを踏んでスピードを落として、レーンに進入しましょう。ETC(電子料金収受システム)を利用する場合、20km/h以下までスピードを落として、徐行でゲートを通過してください。

なお、現在は一般道/高速道路を問わず、後ろの席に座る人も含めてすべての乗員にシートベルトの装着義務があります。安全のためにも、ゲートを通過する前に全員がシートベルトを装着しているかを確認しておきましょう。

ゲートを通過したら、周囲のクルマとぶつからないように注意して進みます。上り線/下り線のどちらに乗るかの分岐がある場合は、左右のクルマを確認しながらすみやかに進路を決めましょう。

どちらの方面に行くのかを予め調べておくことも大切
どちらの方面に行くのかを予め調べておくと安心

合流は「しっかり加速」がポイント

次のポイントは本線への「合流」です。特に苦手意識を持っている人が多いポイントでもある合流は、加速車線でしっかりと加速することと、本線を走るクルマをよく見て、入る場所を決めることが大切です。

加速車線に入ったら右にウィンカーを出し、加速しながら目視やミラーで本線を走るクルマの流れを見ます。そして「あのクルマの前に入ろう」「あのクルマが行ったら入ろう」と合流する場所を決め、本線を走るクルマと同じスピードになるようにアクセルを調整しながら、タイミングを見て本線へ合流します。

ミラーだけでは見えない場合もあるので、後方確認は必ずミラー+目視でする
ミラーだけでは見えない場合もあるので、後方確認は必ずミラー+目視でする

大切なのは、「怖いから」とスピードを落とさず、しっかりと加速すること。遅い速度のまま加速車線を走っていても、本線のクルマと速度が合わずに合流できません。

早めに入る場所を決めれば、自然と加速できるようになりますので、本線の様子をよく見るように意識するといいでしょう。

本線の基本は「車間距離」

本線に入ったら左側(3車線の場合は左側と中央)の「走行車線」を走行するのが、基本です。一番右の「追い越し車線」は、文字通り追い越しをするときに使うもの。追い越しをするとき以外は、走行車線を走ります。この時もっとも注意したいのは、車間距離です。

車間距離はしっかりとることが大事。「近いかな」と思ったらアクセルをゆるめて調整する
車間距離はしっかりとることが大事。「近いかな」と思ったらアクセルをゆるめて調整する

前を走るクルマとの車間距離が近いと、前のクルマがブレーキを踏んだときに追突する危険性が高まりますから、長く車間距離をとることは大切です。

車間距離は80km/hで80m、100km/hで100mが目安で、「車間距離確認標識」を使って距離を測ることができます。

こちらが「車間距離確認標識」。路面に線も引かれていて車間距離を確認できる
こちらが「車間距離確認標識」。路面に線も引かれていて車間距離を確認できる

しかし、最近ではこの基準を見直す動きも出てきており、それによれば「車間距離は2秒以上」。どういう意味かというと、前のクルマがある地点を通過したときから、自分のクルマがそこに行くまでの時間が2秒以上、というものです。たとえば、標識を目安に前走者と自車との時間を「1、2…」と数えてみるといいでしょう。

それでもわかりづらい場合は、「前のクルマが急ブレーキを踏んでもぶつからない距離」を想像してみるといいかもしれません。「開けすぎかな?」と思うぐらいでちょうどいいでしょう。また、雨の日は晴れた日の2倍の車間距離を開けるようにしてください。

「一定」を意識するのはアクセルより速度

走行車線を走行時は、アクセルを一定に踏んで走るもの。そう思っていませんか? もちろん、平地であれば、それも間違いではありません。しかし、一見すると平坦な高速道路にもアップダウンがあります。

高速道路にも坂道は多い。無意識のうちにスピードが変化してしまうので気をつけよう
高速道路にも坂道は多い。無意識のうちにスピードが変化してしまうので気をつけよう

知らず知らずのうちに、上り坂に差し掛かって速度が落ちていたり、下りで速度が上がっていたりするものです。常に一定のスピードで走れているか、意識的にスピードメーターを見てチェックするようにしましょう。

追い越しは「スピードを上げて」すみやかに

走行車線を走っていて、前のクルマを追い越したいときは、「追い越し車線」に入って追い越しをします。追い越し車線への車線変更は、合流のときと同じで、早めにウィンカーを出し、後方のクルマをよく見て入る場所を決めること、その流れに合うように加速しておくことがポイントです。

ミラーと目視で「このクルマが行ったら入ろう」と決めて加速しながら車線変更をする
ミラーと目視で「このクルマが行ったら入ろう」と決めて加速しながら車線変更をする

追い越し車線に入ったら、走行車線を走るクルマと並走しないように、スピードを上げます。追い越しが終わったら左にウィンカーを出し、安全確認をして走行車線に戻りましょう。なお、追い越し車線をずっと走り続けるのは、「通行帯違反」として取締り対象になります。

走行車線に戻るときの車線変更も要領は同じ。ルームミラーでの後方確認も忘れずに
走行車線に戻るときの車線変更も要領は同じ。ルームミラーでの後方確認も忘れずに

左からの合流にも気をつける

走行車線を走っていると、インターチェンジやサービスエリア/パーキングエリアから本線に合流してくるクルマが出てきます。合流してくるクルマを見つけたら、そのクルマの「前に行くのか」あるいは「後ろに入るのか」をすみやかに決め、スピードを調整しましょう。

同じスピードで並走すると合流できないので、必ず前か後ろになるように調整する
同じスピードで並走すると合流できないので、必ず前か後ろになるように調整する

本線を離れるときは速度に注意

目的地のインターチェンジが近づいてきたら、一番左の車線に入り、本線を降りる準備をします。直前で車線変更をしようとしても、交通状況から入れない可能性があるので、「○○出口2km」の標識が出たら、左車線に移るようにするといいでしょう。

出口標識は2km手前から現れる。「出口2km」を過ぎたら左車線に入ろう
出口標識は2km手前から現れる。「出口2km」を過ぎたら左車線に入ろう

「出口」への分岐が見えたら早めに左ウィンカーを出し、出口レーンへ入っていきます。出口レーンに入ったら、速度を落とすことを忘れずに。

出口ゲートまでにはカーブが続く場合が多く、またカーブを曲がってすぐに渋滞していることもあるものです。速度標識にしたがって、スピードを落として安全に走行しましょう。

ウィンカーを出し出口レーンへ。レーンに入ったらスピードを落とす
ウィンカーを出し出口レーンへ。レーンに入ったらスピードを落とす

出口の料金所ゲートが見えたら、入り口のときと同じように、早めに入るゲートを決め、周囲のクルマに注意しながら、速度を落としてゲートに入ります。

一般道に入ってからもスピードに注意

ここまでが高速道路の走り方の注意点ですが、高速道路を降りたあとも気をつけるべきことがあります。それは、スピードです。80km/hや100km/hと高い速度で走ったあとは、目の感覚が速度に慣れてしまってスピード感が鈍り、ついついスピードを出しすぎてしまいます。

高速道路を降りた直後の一般道、特に2車線以上の道路ではスピードに注意
高速道路を降りた直後の一般道、特に2車線以上の道路ではスピードに注意

「40km/hぐらいかな?」とメーターを見て「60km/hも出ていた!」なんてこともありますから、高速道路を降りた直後は、いつも以上にスピードの出し過ぎに注意してください。

ポイントを覚えれば高速道路は怖くない

高速道路は、その走るスピードから「怖い」と感じてしまいがちですが、交差点や信号がなく、一般道よりもむしろ楽に安全に走ることができます。

出入り口のゲート付近での走り方と合流や追い越しでの車線変更を覚えてしまえば、あとはリラックスして走ることができるでしょう。高速道路「基本の走り方」、ぜひ覚えておいてくださいね。

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