ドライブの知識

環状交差点「ラウンドアバウト」の走り方

ラウンドアバウトという新しいタイプの交差点をご存知ですか?ラウンドアバウトは環状交差点や円形交差点とも呼ばれ、その名の通り「環状」になっているとことに加え、信号がないこと、この2点が大きな特徴です。ヨーロッパで生まれたラウンドアバウトは、1990年代から欧米を中心に増加し、日本でも徐々に増えています。いきなり遭遇して慌てないように、走り方を学んでおきましょう!

ラウンドアバウトとはどんな交差点なの?

多摩市桜ケ丘にあるラウンドアバウト

多摩市桜ケ丘にあるラウンドアバウト

航空写真でみると、環状になっていることがよくわかります。

ラウンドアバウトを導入することによるメリットとして、交通の流れがスムーズになることと、安全性が高まることが挙げられます。
信号がないので信号待ちの渋滞がなくなり、道路が交差していないので出会いがしらの事故がなく、また徐行しながらラウンドアバウトに侵入するためスピード抑制になり事故のリスクが軽減されます。

ラウンドアバウトのメリット

  • 渋滞の緩和
  • 事故のリスク減少
  • アイドリング時間を削減できる など
ラウンドアバウト内は、時計回りで走行する

ラウンドアバウト内は、時計回りで走行する

クルマは、環状内にいつでも進入することができ、時計回り(右回り)に走行して、行きたい方向の道路に左折で出ていきます。

ラウンドアバウトの交通標識

ラウンドアバウトの交通標識

ラウンドアバウトの標識はこれ。この標識を見かけたら、必ず左折で交差点に進入しましょう。なお、このラウンドアバウトでは一時停止の指示がありますが、一時停止の指示がない場合もあります。

実際にラウンドアバウトを走ってみた

実際に東京都多摩市にあるラウンドアバウトを運転してきましたので、動画をご覧ください。まずは、ラウンドアバウトを走る順序を確認しておきましょう。

ラウンドアバウトの走り方

(1)右からくるクルマに注意しながら、左折で進入
進入時に一時停止の指示がある場合は、一時停止する

ラウンドアバウトに左折で進入

ラウンドアバウトに左折で進入

(2)時計回りに走行する

時計回りに走行する

時計回りに走行する

(3)目的の道に近づいたら左にウィンカーを出す

目的の道についたら左折ウインカーを出して左折

目的の道についたら左折ウインカーを出して左折

(4)安全確認をして左折で環状を出る

それではこちらがラウンドアバウトを走行した動画です。通常の交差点で右折にあたる道に入る様子を撮影しました。走っているクルマを優先して、ゆっくりラウンドアバウトに進入、目的の道で左折して出ていくのがわかると思います。

もし出ていくタイミングを逃しても慌てないで。もう1周回って目的の道を目指しましょう。
最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、信号で止まることなくいつでも交差点に入れるのは、慣れてくるととっても楽チンでした。ポイントは、進入前に右からくるクルマによく注意すること(走っているクルマが優先)、出たい道が近づいてきたときはすみやかに左ウィンカーを出すこと。くれぐれも、環状は時計回り(右回り)ですのでご注意を。

環状交差点の走行についての案内を掲示している場所もあります。

まとめ:走り方を知っていれば慌てない

富士山の麓の「白糸の滝」前もラウンドアバウトになっている

富士山の麓の「白糸の滝」前もラウンドアバウトになっている

2014年の導入からまだ日が浅く、利用した人はまだ多くないラウンドアバウト。でも、その数は徐々に増えています。近所にはなくても、お出かけ先で遭遇することがあるかもしれません。今回取り上げたラウンドアバウトの走り方を頭の片隅に置いておけば、役立つときが来るはずです。

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