クルマ・サービス

カーシェアリングとは?レンタカーとの違いや料金をまとめました

マイカーを持たずに、クルマが必要なときはレンタカーを借りるというライフスタイルの方も多いですね。しかし、最近はマイカーでもなく、レンタカーでもなく、第三の選択肢であるカーシェアを選ぶ人もふえています。

カーシェアはレンタカーとどう違うのでしょうか?使い方から利用料金まで、最新情報を踏まえ徹底比較してみました。

そもそもカーシェアって何ですか?

カーシェアとは、一言で言うと、クルマをみんなでシェアして使うサービスです。コインパーキングや月極駐車場でカーシェアのクルマを見かけることも増えたのではないでしょうか。でも良くわからないのが、カーシェアの使い方。いったいどうやって使うのでしょうか。

カーシェアの仕組みと利用の基本

カーシェアは会員登録をしていれば、必要なときにいつでも予約して借りられます。ほとんどのカーシェアサービスは、利用開始直前までに予約を受け付けているので、急にクルマが必要になった時でも利用できます。ただし、予約は早いもの勝ちなので、土日や連休など利用が混み合うときは直前では利用できない場合があります。そうした場合は、別のクルマを探す必要があります。

カーシェアのクルマはステーションと呼ばれる駐車場に設置されています。会員になれば、どのステーションでも利用が可能。予約はネットで簡単にでき、ドアの開施錠もスマホやICカードで行えるので、気軽に使えるのが特長です。利用時間は、15分や30分など短時間から借りられるサービスがほとんど。12時間や24時間など長時間の利用もおトクになるような料金プランが用意されています。

カーシェアはみんなでシェアして使うサービス

カーシェアはみんなでシェアして使うサービス

一方、レンタカーは、一定の時間でクルマをレンタルして利用するサービスです。借りる時、返却する時は営業所での手続きが必要です。店員さんと対面でやりとりができ、安心して借りることができます。乗り捨て利用ができる、旅先の主要駅から借りられるなどの特長もあります。

レンタカー利用者への調査(※自社調べ)ではレンタカーを選んだ理由として、「長期・長時間の利用だったから」「長時間長距離の利用はレンタカーの方が安い」「借りたい車種がレンタカーにしかなかった」などの意見が挙げられています。「長時間の利用」はレンタカーという考えが根強いようですが、実際のところはどうでしょうか。具体的にみていきましょう。

気になる料金!レンタカーの方が安いんじゃないの?

では、レンタカーとカーシェアの料金の仕組みと、具体的な利用事例を元に利用料金を比較してみましょう。

レンタカーとカーシェア、料金の仕組みの違いは?

一般的なレンタカーの料金の構成要素は以下の通り。

利用料金+免責補償代+ガソリン代

一方のカーシェアの場合の料金の構成比は以下のようになります。

月会費+利用料金

 レンタカーとカーシェアの料金の仕組み

レンタカーとカーシェアの料金の仕組み

カーシェアの利用料金には、ガソリン代や免責補償代が含まれています。なお、月会費は利用料金に充当されるので、毎月1回でも、月会費以上の金額分を利用する予定の方は、実質利用料金のみの負担と考えることができます。※会社によって、月会費が無いプランを用意している会社もあります。

では、利用時間ごとにカーシェアとレンタカーの利用料金を比較してみましょう。クルマは新型プリウスを想定しています。

ちょいのり・短時間利用なら。

レンタカーは最低6時間からでないと借りられないことが多いですが、カーシェアなら最短15分~30分の短時間の利用もできます。レンタカーの場合、30分使っただけでも6時間分の利用料金を支払うことになりますが、カーシェアなら、使った分だけの料金になるので断然おトクです。かかる費用はレンタカーなら8,000円を超える場合が多いですが、カーシェアなら500円程度に抑えられます。

毎月コンスタントに使うなら。

毎月コンスタントに使った場合はどうでしょうか。例えば、毎月2回、それぞれ12時間利用した場合の年間の料金を比較してみましょう。

レンタカーとカーシェアの料金の比較(月に2回利用した場合の年間料金)

レンタカーとカーシェアの料金の比較(月に2回利用した場合の年間料金)

なんと、レンタカーと比べると、カーシェアのほうが年間8万円おトクになる計算です。

宿泊をともなう旅行など、長時間利用をするなら。

宿泊を伴う旅行など長時間利用の場合も比較してみました。カーシェアの場合、長時間の利用で特別割引プランを用意している会社もあるので、特別プランでの比較をしてみました。

 レンタカーとカーシェアの料金の比較(宿泊を伴う利用)

レンタカーとカーシェアの料金の比較(宿泊を伴う利用)

長時間の利用でも、プランによってはカーシェアがおトクに利用できる場合もありますね。

カーシェアはどんな用途に使われるの?

それぞれの主な利用シーンの想定を調査した結果(※自社会員へのアンケート調査より)を紹介します。

カーシェアの場合は郊外への買い物、日帰りレジャー、日常の買い物などが大きな割合を占めています。その他に、雨の日の移動手段や運転の練習などに使っているという声もあり、カーシェアの用途は広がっています。利用時間(短時間、長時間)やライフスタイルに合わせてどのサービスを選ぶかがポイントになってきますね。

カーシェアの主な利用用途:

カーシェアリングの想定利用目的(複数回答)

カーシェアリングの想定利用目的(複数回答)

カーシェアはどうやって使うの?無人だから心配!

カーシェアは無人のサービスなので、利用開始も終了もすべて自分で行います。利用の度に書類の手続きをする必要はなく、なにより24時間365日、いつでも利用できるので、マイカー感覚で利用できます。レンタカーの場合、店舗の営業時間内に営業所に行き対面手続きをする必要がありますが、カーシェアの場合は会員登録を済ませておけば、その後はいつでも予約一つで簡単に使えるという手軽さも人気の理由です。

24時間いつでも利用できる

24時間いつでも利用できる

「都度の手続きが無い代わりに、最初の入会手続きが大変なのでは?」と思われるかもしれません。心配はご無用です。ほとんどの会社では、オンラインからの申し込みに対応していて、入会時には必要な情報を登録、自動車運転免許証の画像を送るだけで入会申し込みは完了です。もちろん、郵送や説明会などでの入会申し込みにも対応しています。

万一の場合も安心

「カーシェアを利用中にトラブルがあった場合は?クルマの中に忘れ物をした時は?」という不安もあるかもしれません。サポートセンターがあり、こちらも24時間365日オペレータが対応してくれます。

また、万一の事故や盗難があった場合でも、カーシェアは利用料金の中に保険料が含まれているので、補償制度が適用されます。

対人 1名限度額 無制限
対物 1事故限度額 無制限(免責0万円)
車両 1事故限度額 時価額(免責0万円)
人身傷害 1名につき上限6000万円(無保険車傷害2億円)

※カレコ・カーシェアリングクラブの場合

利用スタイルにあわせてカーシェアを取り入れよう

レンタカーとカーシェアを比較してみましたが、いかがでしたか?「カーシェア」という言葉は聞いたことがあるけど、実際どんなサービスか知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。カーシェアは短時間から長時間まで気軽に利用できるのが魅力です。家族でのおでかけ・レジャーから、日常的な送り迎えや買い物など、活用方法はさまざま。

クルマを利用するのは、年に1回くらいという方ならレンタカーでもいいかもしれません。でも、もう少し利用頻度が高くなりそうな方、ライフステージが変わってこれからお出かけを増やしたい方は、カーシェアを検討してみてもいいのでは?きっと、クルマを使うチャンスが増えて、生活がもっと楽しくなるはずです。

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