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苦手克服!初心者のための駐車テクニック

苦手克服!初心者のための駐車テクニック

運転初心者にとって、つまずきやすいのが駐車。「駐車が苦手だから運転したくない…」と、ペーパードライバーになってしまう人も少なくありません。

でも、駐車はコツをつかんでしまえばできるようになるもの。そこで今回は、駐車の達人になるためのテクニックをミニカーと写真を使ってご紹介します!

なお、切り返しや駐車位置からずれてしまった時の調整方法などさらに詳しい駐車テクニックについては、以下の記事で紹介しています。
初心者のための駐車テクニック第2回!「停められない」をなくすポイント

駐車の基本!左回りの車庫入れ

もっとも基本となるのが、時計と反対周りにクルマを入れる「左回り」の駐車です。以下の手順を、クルマを運転している自分をイメージしながら見てみてください。

(1)駐車したい場所にクルマを寄せてハンドルを右に切って進む

上手に駐車できるかどうかは、最初の“位置決め”で決まります。左にできるだけクルマを寄せながら前進するのがコツ。左隣になるクルマの左端と自分のクルマの先端が同じくらいになったら、ハンドルを右にいっぱいまで切って左隣の駐車スペースを示す線を少し越えるまで前進しましょう。

左に寄せながら、左隣のクルマの左端と自分のクルマの先端が同じくらいになるまで進む

左に寄せながら、左隣のクルマの左端と自分のクルマの先端が同じくらいになるまで進む

 右に一杯ハンドルを切ってクルマを前進する

右に一杯ハンドルを切ってクルマを前進する

(2)左のミラーを見ながらハンドルを左に切って少しずつ後退する

ミラーで隣のクルマにぶつからないように確認しながら、左にハンドルを戻して少しずつ後退します。ポイントは、左後輪の位置を確認すること。左後輪が、左のクルマの角を超えたら、もう左のクルマと接触することはなくなります。タイヤの位置を確認するには、ミラーを少し下向きに調整するといいですよ!

ミラーだと視界が狭くなるので、慣れるまではクルマを降りて目視での確認を併用すると安全性が高まります。

ハンドルを左に戻しながらバックする。左後輪の位置に注意しよう

ハンドルを左に戻しながらバックする。左後輪の位置に注意しよう

左側のミラーを少し下に下げて、左側のクルマの位置を確認しながら下がる

左側のミラーを少し下に下げて、左側のクルマの位置を確認しながら下がる

(3)右後ろをチェックし、右隣のクルマや白線を確認して後退する

左後ろをチェックした後は、右後ろの様子にも気をつけてください。ミラーだけでなく、窓を開けて後ろを見てみるといいでしょう。もし、一回でまっすぐにならない場合は、両側のミラーを見てクルマが車庫とまっすぐになるよう、右にハンドルを切って前進します。両側のミラーを見て、両隣のクルマにぶつからないことを確認したら、まっすぐに入るよう、調整しながら後退しましょう。

右側のクルマをミラーで確認しながら後退する

右側のクルマをミラーで確認しながら後退する

ハンドルを切り返し、両側のクルマにぶつからないことを確認して下がっていく

ハンドルを切り返し、両側のクルマにぶつからないことを確認して下がっていく

左側のミラーで白線を確認。クルマと白線が平行になっていることを確認

左右のミラーで白線を見て、クルマと平行になっていることを確認

(4)下がりすぎて後ろにぶつからないように注意

ここまできたら、あとはまっすぐ後退するだけです。クルマ止めがあれば気づきますが、ない場合は後ろのクルマや壁にぶつからないように注意してください。

下がり過ぎないように注意しながらバックする

下がり過ぎないように注意しながらバックする

右回りの注意も基本は同じ!

次に「右回り」の場合を見てみましょう。向きが変わっても、ポイントは基本的に変わりません。

(1) クルマを右側に寄せ、左にハンドルを切って前進する

 右側にクルマを寄せながら前進

右側にクルマを寄せながら前進

左にハンドルをいっぱい切って前進する

左にハンドルをいっぱい切って前進する

(2)右にハンドルを切って、右のミラーを確認しながらゆっくり後退する

右にハンドルを切ってバックする

右にハンドルを切ってバックする

右側のミラーで右側のクルマの位置を確認する

右側のミラーで右側のクルマの位置を確認する

(3)左後ろの様子をチェックして右隣のクルマや白線を確認して後退する

左側のクルマの位置を確認する

左側のクルマの位置を確認する

ミラーだけで感覚が掴めない場合は、焦らずに一旦、外に出て確認するといいでしょう。

まっすぐになるようにバックをする

まっすぐになるようにバックをする

ミラーで白線とクルマが平行になっていることを確認

ミラーで白線とクルマが平行になっていることを確認

縦列駐車のテクニックも知りたい!

駐車の中でも苦手意識を持っている人が多い「縦列駐車」。これも、いくつかのポイントを押さえて運転すれば、コツがつかめるようになります。ここでは左の空きスペースに縦列駐車をする場合で説明します。

(1)前のクルマの真横に自分のクルマを寄せる

左側にできるだけ寄せて、縦列の前のクルマの真横にクルマをつけます。だいたいクルマの長さの半分ぐらいが隣のクルマと並ぶようにクルマをつけましょう。

左側にクルマを寄せる

左側にクルマを寄せる

(2)ハンドルを左いっぱいに切ってゆっくり後退する

ハンドルを左にいっぱい切ってそのまま後退します。右前部分が膨らむので、クルマやバイクにぶつからないように注意しながら、ゆっくり後退します。

ハンドルを左にいっぱい切った状態で後退する

ハンドルを左にいっぱい切った状態で後退する

(3)クルマが斜めになったらハンドルをまっすぐにして後退する

ある程度クルマが斜めになったら、ハンドルをまっすぐに戻して、ゆっくり後退してください。

クルマが斜めになったらハンドルをまっすぐ戻して後退

クルマが斜めになったらハンドルをまっすぐ戻して後退

(4)駐車場にまっすぐになるよう、右にハンドルを切って後退する

次は今度は運転している車の左前方が、前に駐車している車の右後方の位置より左になったらハンドル右に切って後退します。あまり早く切り過ぎると、左前がぶつかってしまいます。

ハンドルを右に切って後退する

ハンドルを右に切って後退する

(5)クルマがまっすぐになるように後退する

左前と後方に注意しながら、クルマがまっすぐになるように後退していきます。

車線とクルマの位置が同じになるように調整する

車線とクルマの位置が同じになるように調整する

(6)左に寄せられなかったら切り返しをする

クルマをうまく寄せられず縦列駐車で切り返すときは、ハンドルを左に切って前進し、寄せていきます。ある程度、寄せたら、今度は右に切ってクルマをまっすぐにします。

位置が決まらなければ、ハンドルを切り返してやり直す

位置が決まらなければ、ハンドルを切り返してやり直す

(7)前進のスペースを調整して駐車完了!

クルマがまっすぐになったら、前進の間隔を調整して縦列駐車は完了です。このとき、あまり後ろに下がりすぎないようにしましょう。後ろのクルマが出られなくなってしまいます。

自分のクルマだけでなく後ろのクルマも出られるような位置で停車

自分のクルマだけでなく後ろのクルマも出られるような位置で停車

まとめ:ポイントを覚えておけばどんなクルマでも駐車はできる!

まずは、車両感覚がつかみやすい、コンパクトカーで駐車にチャレンジしてみてください。コンパクトカーでコツを掴んだら、違うクルマに乗ってみるといいでしょう。駐車のポイントは、大きなクルマでも同じですよ。いろいろなクルマを経験すると、どんなクルマでもすぐに車両感覚が掴めるようになって、駐車がグンと楽になります。

カレコならコンパクトカー、ミドルカーなど様々な車種を揃えているので、いろいろなクルマで練習することができます。駐車の練習をするときは、車庫が道路に面していない「三井のリパーク」など広めのステーションで行いましょう。そのとき、他のクルマの迷惑にならないようにしてください。

もし、駐車がネックでドライブに行けないなんてもったいない。ぜひ駐車のテクニックを身につけて、ドライブを楽しんでくださいね!

なお、切り返しや駐車位置からずれてしまった時の調整方法などさらに詳しい駐車テクニックについては、以下の記事で紹介しています。

▼初心者のための駐車テクニック第2回!「停められない」をなくすポイント
https://blog.careco.jp/9621/

その他、高速道路の運転や東京都内の運転のコツなど役立つ情報は「ドライブの知識」で!

▼ドライブの知識
https://blog.careco.jp/category/knowledge/

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