ドライブの知識

「自分は大丈夫」が危ない!交通安全の専門家がアドバイス

「自分は大丈夫」が危ない!日常に潜む交通事故の危険をチェック

クルマの運転で常に気を配らなければいけない交通安全。怠ってしまうと事故につながります。

カレコ会員の交通事故で特に多いのが以下の3つです。

  • 前方のクルマへの追突事故
  • 左折時にクルマの側面をこする/ぶつける事故
  • 駐車・停車時の事故

クルマの運転中に「ヒヤリ」とする経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それぞれの事故の気を付けるべきポイントについては、以前の記事で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

起きてからでは遅い!あらかじめ知っておきたい交通事故例と防止策

今回は、交通量の多い二車線の道路で注意すべきポイントについて、交通安全の専門家の話と合わせてご紹介します。

この写真のどこに注意する?8つのポイントを探そう

次の写真を見てください。二車線の道路でよくある風景ですが、注意しなければならないポイントが8つあります。写っていない後ろの危険も含め、クルマを運転する立場から注意しなければならないポイントを見つけてみてください。

この道にも危険がいっぱい。危険を探してみよう

この道にも危険がいっぱい。注意すべきポイントを探してみよう

注意すべき8つのポイント

では、注意しなければならないポイントを見ていきましょう。

1. 自転車のフラつき、歩行者の車道へのはみ出し

自転車のフラつき、歩行者のはみ出し

自転車のフラつき、歩行者のはみ出し

前方に自転車が走っているほか、歩行者もいます。車道を走る自転車のフラつき、歩行者の車道へのはみ出しなどが考えられます。また、左側の路地から急に自転車が飛び出してくることもあります。

2. 前方の路上駐車のトラックの急発進など

前方に路上駐車の小型トラック

前方に路上駐車の小型トラック

前方にトラックが路上駐車しています。急発進や運転手がドアを開ける、背後から人や自転車が出てくることが考えられます。

また狭い道路で歩道部分に駐車しているため、自転車、歩行者が回り道しようと車道側に出てくる可能性があるので十分注意が必要です。

3. 対向車の右折

対向車の右折にも注意

対向車の右折にも注意

対向車線のクルマが急に右折してくる可能性があります。また、その後ろにいるオートバイがすり抜け、急に右折するかもしれないといったことも考えられます。

4. 前方のクルマの急停止

前方のクルマが急停止することも

前方のクルマが急停止することも

前方のクルマが急停止して、追突する可能性が考えられます。

5. 歩行者の横断

この写真では直接写っているわけではありませんが、歩行者が横断歩道を信号無視して渡る、または横断歩道ではないところで横断する可能性があります。

写真では分からない後ろにも注意すべきポイントがあります。

6. 後続歩行者・自転車の衝突、巻き込み

自分のクルマの後続に歩行者や自転車がいるかもしれません。自分のクルマが急停止した場合に衝突する、巻き込んでしまう可能性が考えられます。

7. 後続バイクの追い越し

自分のクルマの後続にバイクがいて、すり抜けて追い越しをしようとしたときに衝突してしまう可能性があります。

8. 後続車の追突

自分のクルマが急停止すると、後続車両に追突される可能性があります。

8つの注意しなければならないポイントを紹介しましたが、みなさんはいくつ見つけられましたか?紹介したようなポイントを意識して、適切な危険予測をしながら注意深くドライブしましょう。

専門家からのアドバイス:夏休み、交通安全の注意点

さて、もうすぐ夏休みという方も多いでしょう。例年、夏休みシーズンはいつもより遠くにお出かけする方が増えます。しかし、夏休みのクルマの運転は注意するべきところも多いです。

今回は、交通安全の専門家である株式会社インターリスク総研 交通リスクマネジメント部 アドバイザーの田中晴夫様に、注意すべき交通安全のポイントについてお話をうかがいました。

スピードと車間距離を意識しよう

「夏休み、特にお盆の時期は、帰省ラッシュやレジャーなどで交通量が増えるので、高速道路は渋滞が多く発生します。また、普段クルマを運転しない不慣れなドライバーも増える時期でさらに渋滞しやすくなります。

普段クルマを運転しない方は、運転の感覚が戻ってくるまで、スピードを出し過ぎないことと車間距離を十分にとることを意識しながら運転してください。走行中の車間距離だけでなく、渋滞中の車間距離も十分とりましょう。前のクルマが急停車したときでも車間距離があれば危険を避ける事ができます。」(田中様)

余裕を持ったスケジュールで安全運転

「次にすべてのドライバーにいえることですが、時間に余裕を持ったスケジュールが安全への近道です。時間に余裕があれば気持ちにも余裕が生まれますので、スピードの出し過ぎや安全確認の怠りなどがなくなります。余裕があれば休憩もこまめに入れられますし、早めのガソリン給油もできます。

この時期は天候が急変することもあります。運転中に前が見えなくなるほどの豪雨になることもあります。こういうときは、無理に運転をせず、いったん安全な場所に停車して雨がおさまるのを待ってください。

最後に運転する時は常に危険予測をして、危険を避けられるようにしましょう。」(田中様)

まとめ:長距離運転が増える夏休み、今一度交通安全を意識しよう

さて今回は日常にひそむ危険性と専門家による夏休みの交通安全のポイントを紹介しました。

長距離ドライブはスピードを守り、車間距離をとるといった基本的な事項に加え、こまめな休憩が交通安全のポイントです。また余裕を持ったスケジュールで、運転中にあわてることがないようにしましょう。

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