ドライブの知識

「軽自動車」小さくて運転しやすい…だけじゃない!使い勝手の高さをフル活用しよう

取り回しのいいサイズと維持費の安さで、人気の軽乗用車。年々、走行安定性などクルマとしての性能が上がり、また広い室内空間を持つスーパーハイトワゴンや、使い勝手が高くアウトドアにも適したSUVタイプの車種が登場するなど、独自の魅力を備えてファミリーカーとしても使われるようになりました。

カレコでは、クロスオーバーSUVのスズキ「ハスラー HYBRID」、スーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」、スーパーハイトワゴンでありながらSUVテイストのスズキ「スペーシア ギアHYBRID」、そして2シーターオープンスポーツのトヨタ「コペンGR SPORT」を導入。普通車とはまた別の便利さや楽しさをお届けしています。

<目次>
そもそも軽乗用車って? 軽自動車の規格
軽自動車にはどんなメリットがある?
軽自動車は室内が広い!そのワケは?
デメリットもあるけどカレコなら問題なし
カレコで導入している軽自動車4モデル
小さいけれど、使い方は無限大

そもそも軽乗用車って? 軽自動車の規格

「軽自動車」は、国土交通省の定める「道路運送車両法」での「自動車の種類」のひとつです。「自動車」というカテゴリーには、軽自動車をはじめ、「普通自動車」「小型自動車」「大型特殊自動車」「小型特殊自動車」といった種類があります。

このうち、乗用車として使用される一般的な種類は、普通自動車、小型自動車、そして軽自動車の3種類。各種類はボディサイズとエンジンの排気量で分けられます。簡単にまとめると、以下の表のようになります。

つまり、ボディサイズが長さ3.4メートル以下、幅1.48メートル以下、高さ2.0メートル以下。くわえてエンジン排気量が660cc以下のクルマが、軽自動車というわけです。カレコで導入している普通車のコンパクトカー「ヤリス」が、長さ3.94m、幅1.695m、高さ1.5mですから、コンパクトカーよりもさらに一回り小さいと言えます。

なお、ややこしいですが道路運送車両法の「自動車の種類」とは別に、「道路交通法」での「自動車の種類」では、小型自動車も軽自動車も普通車に含まれます。

軽自動車にはどんなメリットがある?

まず、ボディサイズの小ささから「小回りが利くこと」が、挙げられます。コンパクトカーと呼ばれる小型自動車の最小回転半径は、4メートル後半から5メートル前半です。

最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切った状態で転回するとき、外側のタイヤが通る軌跡の半径のこと
最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切った状態で転回するとき、外側のタイヤが通る軌跡の半径のこと

これに対し、軽自動車は概ね4.5メートルですから、50㎝ほど小さく転回できることになります。また、小さい上にボディ形状が四角いため、車両感覚もつかみやすく、狭い道でのすれ違いや駐車場での取り回しも楽ちんです。

よく言われる「維持費の安さ」では、主に税金の安さがメリットとなります。

まず年に一度、クルマの所有者または使用者に課せられる自動車税(軽自動車は軽自動車税)が異なります。自動車税は、エンジン排気量により税額が異なり、1000cc以下のクルマの場合、25,000円。排気量が500cc増えるごとに、およそ5,000円ずつ高くなります。

それが、軽自動車の軽自動車税は一律で10,800円なので、1000ccのクルマの半額以下で済むのです。また、車検ごと納める自動車重量税や自動車任意保険の保険料も、軽自動車は安く、トータルで“維持費が安い”ということになります。

もちろん、カレコでは各種税金や保険を含め、クルマの維持にかかる費用は無料。時間料金と距離料金(6時間以上利用の場合のみ)だけで、ご利用いただけます。同じ料金クラスなら軽自動車も普通自動車も料金は同じなので、目的や気分にあわせて好きなクルマに乗ることができます。

>>>カレコの料金

軽自動車は室内が広い!そのワケは?

N-BOXをはじめとしたスーパーハイトワゴンが、室内の広さも人気の理由のひとつです。車体サイズは小さいのに室内が広いとは、一体どういうことでしょうか? そこに軽自動車の設計の妙があります。

軽自動車は、規格により乗車定員は最大4名と定められています。そのため、後席は3名がけとなる普通車と異なり2名がけです。でも、最近の軽自動車は、乗車する4名が快適に過ごせるよう設計されたモデルばかり。

「N-BOX」の後席。頭上や足下の余裕に注目
「N-BOX」の後席。頭上や足下の余裕に注目

車幅こそコンパクトカーに劣るものの、天井が高く、またサイドウインドウが垂直に近く立っているため、室内がスクエアな形状で、閉塞感や圧迫感はありません。エンジンルームの小ささもあって車内長は意外とあり、後部座席の足下はミドルクラスに匹敵するゆとりを確保。4名乗車なら、コンパクトカー(小型自動車)よりもゆったりと乗ることができます。実際に座ってみると、その広さに驚くことでしょう。

また「N-BOX」や「スペーシアギア」といったスーパーハイトワゴンは、床面の低さもあって、後席を倒したときの広さも圧倒的。床面の低さは、荷物の積み下ろしのしやすさにつながっており、寸法の大きい荷物も楽に積むことができます。

こちらも「N-BOX」。大きな開口部と低い床面により荷物の積み下ろしもらくらく
こちらも「N-BOX」。大きな開口部と低い床面により荷物の積み下ろしもらくらく

デメリットもあるけどカレコなら問題なし

もちろん、車体サイズやエンジン排気量が限られているため、軽自動車ならではのデメリットがないわけではありません。

ひとつは、走行安定性。クルマの安定性は、左右のタイヤの幅(トレッド)と、前後のタイヤの間隔(ホイールベース)が影響します。基本的にはトレッドが広いほどカーブで安定し、ホイールベースが広いほど高速走行で安定します。

軽自動車は車体が小さく、トレッドもホイールベースも狭いため、カーブや高速道路での安定性は普通自動車におよびません。また、大きくて四角いボディは風の影響を受けやすく、橋の上や高速道路などで横風にあおられ、ハンドルをとられるといった影響を受けることがあります。

カーブに入る前は、普通車以上に十分な減速を
カーブに入る前は、普通車以上に十分な減速を

エンジンの排気量が660ccに限られている軽自動車。かつてよりもずっとパワフルで、街中での日常使いで不満を感じることはそれほどありません。ですが、4人乗車での急勾配の上り坂では、どうしてもパワーが不足してしまいます。また高速道路では、エンジンを高回転にしての走行が続くため、燃費も普通自動車のようには伸びません。高回転での走行では、エンジンの音や振動が大きくなり、乗員の疲れやストレスにつながります。

合流では、速度を上げるためにアクセルを大きく踏み込む必要がある
合流では、速度を上げるためにアクセルを大きく踏み込む必要がある

パワフルさや高速での安定性や騒音など、普通車に劣る部分はあるものの、いずれも送迎や買い物といった日常使いではあまり気にならない部分です。高速道路を走るようなときは普通車を利用すればよく、特にカレコユーザーなら問題ないと言えるでしょう。

カレコで導入している軽自動車4モデル

スライドドアで後席の乗り降りがしやすい「N-BOX」と「スペーシアギア」は、ファミリーでのお出かけにピッタリ。後席を倒したときの荷室は広く、荷室の積み下ろしもしやすいため、大きな荷物を運ぶレジャーやショッピングに適しています。スペースの狭い駐車場などでは、ミドルクラスのSUVよりも良好な使い勝手を見せてくれます。

●ホンダ「N-BOX」

どんなシーンにも似合う落ち着いたデザイン
どんなシーンにも似合う落ち着いたデザイン

ホンダ「N-BOX」は、2022年の1~12月にかけて20万台を超える台数を販売し、乗用車を含めた販売台数でもトップとなった大人気モデル。軽自動車の販売台数では、なんと8年連続の首位を記録しています。

普通車にも劣らない質感の高さも魅力のひとつ
普通車にも劣らない質感の高さも魅力のひとつ

スーパーハイトワゴンならではの広々とした室内空間や使い勝手のよさはもちろん、ホンダ独自の軽自動車を超えた上質さや、先進安全運転支援システム「ホンダ センシング」の高い評価が、人気の原動力。カレコでは、都内だけでなく川崎、横浜エリアにも導入しています(2023年4月現在)

>>>「N-BOX」のあるステーション

●スズキ「スペーシア ギアHYBRID」

丸いヘッドライトやグレーのエクステリアパーツでポップな印象
丸いヘッドライトやグレーのエクステリアパーツでポップな印象

「N-BOX」と同じスライドドアを持つスーパーハイトワゴンながら、「スペーシア ギアHYBRID」はアウトドアテイスト溢れるデザインを持つクルマ。荷室の床が、汚れを拭き取りやすい樹脂製になっているなど、アウトドアでの使い勝手も抜群です。

助手席も倒れるため、サーフボードなども積める
助手席も倒れるため、サーフボードなども積める

「スペーシア ギアHYBRID」という名の通り、ハイブリッドシステム(マイルドハイブリッド)を搭載しており、発進加速などを電気の力がサポート。パワフルさと低燃費を追求しています。

>>>「スペーシア ギアHYBRID」のあるステーション

>>>このクルマのさらに詳しい解説はこちら!

●スズキ「ハスラー HYBRID」

可愛らしさの中にもタフさを感じさせるデザイン
可愛らしさの中にもタフさを感じさせるデザイン

「スペーシア ギアHYBRID」より、さらにアウトドア色の強い「ハスラー HYBRID」は、少し高めの車高により悪路走行にも強いクロスオーバーSUV。本格派オフロードカーを彷彿させるアクティブなデザインから、1~2人でアウトドアに行くような使い方に向いています。

「スペーシア ギアHYBRID」と同じく助手席を倒すことができる
「スペーシア ギアHYBRID」と同じく助手席を倒すことができる

天井は、「スペーシア ギアHYBRID」ほど高くはありませんが、頭上のゆとりは十分。また前席、後席とも足元は広く、窮屈な思いをすることはありません。「スペーシア ギアHYBRID」と同じく、掃除がしやすい樹脂製を採用。こちらもハイブリッドシステム(マイルドハイブリッド)搭載です。

なお、「スペーシア ギアHYBRID」「ハスラー HYBRID」とも、先進安全運転支援システム「スズキ セーフティ サポート」が運転の披露低減や万が一のときの安全をサポートしてくれます。

>>>「ハスラーHYBRID」のあるステーション

>>>このクルマのさらに詳しい解説はこちら!

●トヨタ「コペンGR SPORT」

軽自動車で唯一の電動オープンルーフを採用
軽自動車で唯一の電動オープンルーフを採用

ダイハツのオープンスポーツカー「コペン」を、トヨタのスポーツカーブランド「GR」がチューニング。専用の内外装や足回りを持つのが、トヨタ「コペンGR SPORT」です。軽自動車で唯一の電動オープンルーフを持つ2シーターのオープンカーで、ターボエンジンにより首都高や峠道のカーブを駆け抜けます。

RECARO製シートが身体をしっかりホールド。荷物を置くスペースはほぼない
RECARO製シートが身体をしっかりホールド。荷物を置くスペースはほぼない

荷物を置けるスペースがほとんどないため、旅行の相棒としては向きませんが、運転好きならぜひ一度乗っていただきたい1台です。

>>>「コペンGR SPORT」のあるステーション

>>>このクルマのさらに詳しい解説はこちら!

小さいけれど、使い方は無限大

かつては経済性の高さが重視されていた軽自動車も、今やご覧のとおり楽しさや快適性を持つ、使い勝手のいいクルマの代表格となりました。安全性や走行性能も向上し、それぞれの車両が独自の魅力を持つようになっています。

クルマに乗りなれた人はもちろん、初めてカーシェアを使う人やたまにしか乗らなくて運転に苦手意識を持っている人にもおすすめです。今まで乗ったことのない人も、ぜひ軽乗用車を暮らしに取り入れて、新しい便利さや楽しさを見つけてみてください。

運転のしやすさや使い勝手の高さを体験してみよう
運転のしやすさや使い勝手の高さを体験してみよう

ちなみに、セルフ式のガソリンスタンドで「軽自動車だから」と「軽油」を給油してしまうトラブルが後を絶ちませんが、軽油はディーゼルエンジン車専用の燃料です。軽自動車はガソリンエンジン車で油種は「レギュラー」となりますので、お間違いなく!

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