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【千葉】佐原で舟めぐりと小江戸の風情を感じる日帰りドライブ

江戸時代に商業都市として栄え、今も当時の街並みが色濃く残る佐原(千葉県香取市)。「北総の小江戸」と称され、一年を通して多くの観光客が訪れます。今回は小野川沿いを中心に散策し、冬の江戸情緒を満喫してきました。

<目次>
都心から佐原までは約90分
伊能忠敬が当主として采配を振るった旧宅を見学
船頭さんの案内に耳を傾けながら、ゆったり舟めぐり
佐原伝統のしょうゆと人気のもなかをお土産に購入
自家製アイスクリームが絶品! 佐原の穴場カフェ「諏訪下カフェ」
今回のドライブに利用したクルマ:トヨタ 「シエンタHYBRID」

都心から佐原までは約90分

今回のドライブは、リパーク花小金井南町1丁目(自転車可)のステーションを利用します。 都心から佐原の小野川沿い(町並み観光駐車場)まで、クルマで90分ほどです。京葉道路、あるいは首都高速湾岸線を利用して千葉方面に向かいます。京葉道路なら「宮野木JCT」で、首都高速湾岸線なら「高谷JCT」で東関東自動車道に分岐し、成田、潮来方面へ。「佐原香取IC」から一般道に下り、佐原山田線(千葉県道55号線)を10分ほど走れば到着です。

小野川近辺を散策するときは、意識が建物に向きがち。クルマも通る道なので、道の真ん中を歩かないよう気をつけよう
小野川近辺を散策するときは、意識が建物に向きがち。クルマも通る道なので、道の真ん中を歩かないよう気をつけよう

古い街並みがそのまま残る佐原は、道路が狭く入り組んでいます。一方通行も多いので道路標識には十分注意し、ゆっくりと走行しましょう。今回、利用したトヨタ「シエンタHYBRID」のようなコンパクトで小回りの効くクルマを選ぶと、楽に走行できます。

「町並み観光駐車場」の駐車料金は1日500円(税込み)。料金の支払い時に、観光船の割引券(200円分)がもらえる
「町並み観光駐車場」の駐車料金は1日500円(税込み)。料金の支払い時に、観光船の割引券(200円分)がもらえる

小江戸の街並みが楽しめる小野川沿いには、多くの駐車場が設けられています。この日は「伊能忠敬記念館」のすぐ裏手にある「町並み観光駐車場」を利用しました。

▼町並み観光駐車場
住所:千葉県香取市佐原イ1725-1
URL:https://www.city.katori.lg.jp/smph/shisetsu/bunka_kanko/kanko_sisetu/shieichushajo.html

伊能忠敬が当主として采配を振るった旧宅を見学

日本中を歩いて回り、実測地図を作成したことで有名な伊能忠敬。佐原の観光スポットの一つに伊能忠敬旧宅があります。

伊能忠敬旧宅敷地に設置されている伊能忠敬像
伊能忠敬旧宅敷地に設置されている伊能忠敬像

伊能忠敬は現在の千葉県山武郡九十九里町で生まれ、17歳で伊能家の婿養子に入るため佐原へ越しました。伊能家の家督を継ぎ、隠居して江戸に移るまでの約30年間、伊能忠敬は佐原の名主として活躍。地域の人は親しみを込めて「ちゅうけいさん」と呼び、今でも愛し続けています。当時の伊能家の家屋は国の史跡に指定され、無料で見学することができます。

小野川から見た伊能忠敬旧宅。道路を挟んで小野川に面した階段は、船の荷揚げ場で「だし」と呼ばれる
店舗は伊能忠敬が婿入りする前小野川から見た伊能忠敬旧宅。道路を挟んで小野川に面した階段は、船の荷揚げ場で「だし」と呼ばれる
店舗は伊能忠敬が婿入りする前に建てられたもの。屋敷は昭和20年まで、伊能家の住居として使用されていた
店舗は伊能忠敬が婿入りする前に建てられたもの。屋敷は昭和20年まで、伊能家の住居として使用されていた
伊能忠敬旧宅から小野川を挟んで反対側には、伊能忠敬にまつわる資料が展示される「伊能忠敬記念館」がある
伊能忠敬旧宅から小野川を挟んで反対側には、伊能忠敬にまつわる資料が展示される「伊能忠敬記念館」がある

▼伊能忠敬旧宅
住所:千葉県香取市佐原イ1900-1
URL:https://www.city.katori.lg.jp/smph/sightseeing/meisho/rekishi/s_kyutaku.html

船頭さんの案内に耳を傾けながら、ゆったり舟めぐり

小野川では江戸時代をしのばせる舟に乗って、観光遊覧を楽しむことができます。伊能忠敬旧宅の、すぐ目の前にある「だし」が舟乗り場になります。

乗船料金は大人:1,300円(税込み)小学生700円(税込み)。10時から夕方まで30分おきの運行。季節により運行終了時間が変更になる
乗船料金は大人:1,300円(税込み)小学生700円(税込み)。10時から夕方まで30分おきの運行。季節により運行終了時間が変更になる

「だし」のすぐ上にかかっている橋は、環境省の定める「残したい日本の音風景100選」に選定された「樋橋(じゃあじゃあ橋)」です。こちらも佐原を代表する観光スポットです。

現在、かかっている樋橋は観光用に建てられたもの。かつての樋橋は300年以上使用された
現在、かかっている樋橋は観光用に建てられたもの。かつての樋橋は300年以上使用された

かつて小野川をまたいで農業用水を通すため、大きな樋(とよ)がかけられました。その上に人が通れるよう板を渡したのが樋橋です。樋から水があふれ落ちる音から「じゃあじゃあ橋」と呼ばれています。

この日はポンプの故障で落水は行われていなかったが、通常は9時から17時まで、30分おきに落水を行っている
この日はポンプの故障で落水は行われていなかったが、通常は9時から17時まで、30分おきに落水を行っている

▼樋橋(じゃあじゃあ橋)
住所:千葉県香取市佐原イ地先
URL:https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/meisho/kanko/toyohashi.html

樋橋を見学しているうちに、観光船の運行時間となりました。「だし」から舟に乗り、救命胴衣を着用したら出発です!

救命胴衣の下には、寒さをしのぐためのこたつが設置されている。夏場には日よけの屋根が設置される
救命胴衣の下には、寒さをしのぐためのこたつが設置されている。夏場には日よけの屋根が設置される
舟から見上げる街並みは、徒歩と違った印象を与えてくれる
舟から見上げる街並みは、徒歩と違った印象を与えてくれる

船頭さんの軽快なガイドが、佐原の歩んできた歴史や川沿いの建物の特徴を楽しく学ばせてくれます。江戸情緒が漂う街並みの中を、ゆったりと進む舟。かつての江戸時代に行われた船遊びも、きっと、このような感じだったのでしょう。

さまざまな護岸の石垣は小野川の歴史の証人。近年では東日本大震災による液状化で崩れ、修復や新設が行われたそう
さまざまな護岸の石垣は小野川の歴史の証人。近年では東日本大震災による液状化で崩れ、修復や新設が行われたそう
船頭さんおすすめの見どころスポットは、外灯の装飾。佐原のお祭りには欠かせない山車の曳き廻し。この山車を模った装飾をぜひ見てほしいそう
船頭さんおすすめの見どころスポットは、外灯の装飾。佐原のお祭りには欠かせない山車の曳き廻し。この山車を模った装飾をぜひ見てほしいそう

▼小江戸さわら舟めぐり
住所:千葉県香取市佐原イ1730-3
駐車場:あり(有料)
URL:http://www.kimera-sawara.co.jp/business/boat.html

佐原伝統のしょうゆと人気のもなかをお土産に購入

船頭さんのガイドによると、佐原はお酒やしょうゆといった醸造が産業の中心で、利根川を利用した江戸との交易により栄えたのだそう。伊能忠敬が家督を継いだ伊能家も、佐原を代表する醸造の商家でした。

それならば、お土産にしょうゆを買って帰ろうと、小野川沿いを散策しつつ「いかだ焼本舗 正上(しょうじょう)」に向かいます。正上は佃煮で有名なお店ですが、その前身はしょうゆ店でした。

舟乗り場から正上まで200メートルほど。先ほど舟から見上げた街並みを、今度は間近に楽しむ
舟乗り場から正上まで200メートルほど。先ほど舟から見上げた街並みを、今度は間近に楽しむ
正上の創業は寛政12年(1800年)。建物は天保3年(1832年)に建てられたもので、千葉県の指定有形文化財に指定されている
正上の創業は寛政12年(1800年)。建物は天保3年(1832年)に建てられたもので、千葉県の指定有形文化財に指定されている

店内に入ると、まずはその高い天井と広々とした奥行きに驚かされます。店の名前になっている「いかだ焼き」は、ワカサギを串に刺して軽く焼き、味付けしたもの。他にもハマグリやカキ、タイといった、さまざまな海産物を加工した食品が並びます。

「天然醸造 生しょうゆ(500ml)」、「厳選万能 黄金だし」ともに650円(税込み)
「天然醸造 生しょうゆ(500ml)」、「厳選万能 黄金だし」ともに650円(税込み)

お目当ての「天然醸造 生しょうゆ」と、新製品の「厳選万能 黄金だし」を購入。しょうゆは1年間熟成させ、うま味成分がとても多いのが特徴だそう。

▼いかだ焼本舗 正上
住所:千葉県香取市佐原イ3406
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
URL:https://www.shoujyou.com/

次に佐原土産として有名な「一口もなか」を購入するため、「柏屋もなか店」に向かいます。正上から柏屋もなか店まで、およそ600メートル。柏屋もなか店には駐車場もあり、クルマで行くこともできますが、引き続き、街中を散策しながら向かいます。

小野川にかかる幸運橋の欄干に設けられた鯉の像。船頭さん曰く、なでると金運がアップするそう
小野川にかかる幸運橋の欄干に設けられた鯉の像。船頭さん曰く、なでると金運がアップするそう

柏屋もなか店の創業は昭和2年(1927年)、100年近い歴史を持つ老舗のもなか専門店です。

「一口もなか」の他、「大もなか」や「満月もなか」、「大栗」、「一口もなか(ゆずあん)」など、多くのもなかを販売
「一口もなか」の他、「大もなか」や「満月もなか」、「大栗」、「一口もなか(ゆずあん)」など、多くのもなかを販売

甘味をおさえた上品な味わいが、柏屋のもなかの特徴だそう。今回は一番人気という「一口もなか」を購入しました。

「一口もなか(15個入り)」は920円(税込み)。パッケージもかわいらしく、お土産に人気というのもうなずける
「一口もなか(15個入り)」は920円(税込み)。パッケージもかわいらしく、お土産に人気というのもうなずける

▼柏屋もなか店
住所:千葉県香取市佐原イ569
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.oec-monakaya.co.jp/

自家製アイスクリームが絶品!佐原の穴場カフェ「諏訪下カフェ」

少し遅めのランチをいただくため「諏訪下カフェ」へと向かいます。柏屋もなか店からは400メートルほど。そのまま歩いて向かいます。

一緒の敷地で営業している「健栄さわら薬局」の看板が目印
一緒の敷地で営業している「健栄さわら薬局」の看板が目印

「諏訪下カフェ」の名前は、「諏訪神社」の参道下にあるからだそう。2021年10月にオープンし、雰囲気の良さと料理のおいしさで“穴場カフェ”として親しまれるお店です。

オーダーしたのは「諏訪下ドッグセット」。ホットドッグにグリーンサラダとコーヒー、自家製アイスクリームがセットになった、一番人気のメニューです。

「諏訪下ドッグセット」は1,000円(税込み)。コーヒーはホットかアイスを選ぶことができる
「諏訪下ドッグセット」は1,000円(税込み)。コーヒーはホットかアイスを選ぶことができる

テーブルに運ばれてきたホットドッグは、できたての熱々! ソーセージはしっかりと身が締まっており、心地のいい歯ごたえが食を進ませます。噛むたびに肉汁のうま味とパンの甘みが口の中に広がりました。

ヨーグルト味の自家製アイスクリームは大ヒット! 爽やかな酸味はホットドッグの後味との相性が良く、気持ちまでサッパリさせてくれます。コーヒーもおいしく、評判になるのもうなずけるカフェでした。

▼諏訪下カフェ
住所:千葉県香取市佐原イ765-1
駐車場:あり(無料)
URL:https://tabelog.com/chiba/A1204/A120404/12054014/

江戸時代から現代まで、およそ200年の文化と様式が調和した小野川沿いの街並み。埼玉県の川越といった、他の「小江戸」と比べても独特の雰囲気が感じられ、とても魅力的でした。大勢の地元の人たちが親切に接してくれたのも印象的で、心から「また訪れたい」と思わせてくれるお出かけでした。

今回のドライブに利用したクルマ:トヨタ「シエンタ HYBRID」

フラットフロアを採用し、低く段差のない乗り込み口を実現したシエンタ。HYBRIDモデルはガソリンモデルと比べて大きなトルクを持ち、静かで快適な発進や加速を提供してくれます。

コンパクトで軽快なフットワークが特徴のシエンタ。入り組んだ道の多い今回のドライブでは、小回りの良さに助けられた
コンパクトで軽快なフットワークが特徴のシエンタ。入り組んだ道の多い今回のドライブでは、小回りの良さに助けられた

低いフロアは乗り降りを楽にしてくれるだけでなく、荷室への荷物の積み卸しのしやすさにも貢献。3列目のシートを2列目のシート下に収納することもでき、大きな荷物を乗せたいときに活躍します。

前席、後席ともに低く平らな床のおかげで、お子さんやお年寄りまで楽に乗り降りができる
前席、後席ともに低く平らな床のおかげで、お子さんやお年寄りまで楽に乗り降りができる
3列目のシートを畳むだけでも、普段使いには十分なスペースを作ることができる
3列目のシートを畳むだけでも、普段使いには十分なスペースを作ることができる

安全装備も充実しており、全車「衝突被害軽減ブレーキ」や「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を装備。さらに、車線のはみ出しや前者への接近を教えてくれる、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を備えます。

ショッピングなどの日常使いはもちろん、ファミリーや仲の良いグループでのお出かけにぴったりの一台。特にHYBRIDモデルはクラストップの低燃費で、給油の手間が最低限に抑えられるのもうれしいですね。

<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:ベーシック
・プラン:ベーシック
・時間料金:5,700円(12時間パック)
・距離料金:3,420円(18円×190km)
合計:9,120円

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