ドライブの知識

あおり運転「しない・させない」安全運転のポイント

たびたび目にする「あおり運転」関連のニュース。もちろん、あおり運転は“する方”が悪いですが、一方で「“される方”にも原因がある」という意見も。そこで今一度、交通の流れに上手に乗って走るための、安全運転のポイントをおさらいしてみます。

<目次>
車間距離をたっぷり開ける
スピードを一定に保つ
速いクルマが来たら譲る
追い越し車線は“追い越しのとき”だけ
もしも、あおり運転に遭ってしまったら…
正しい知識と運転が安心と安全につながる

車間距離をたっぷり開ける

交通の流れを乱さずスムーズに走る一番のポイントは、車間距離にあります。

車間距離が短いと、前を走るクルマ(以下:前走車)が急ブレーキをかけた際に、追突の恐れがあるだけでなく、急な割り込みにも対応できなくなってしまいます。また、前走車のドライバーに「後ろのクルマがあおってきている……」と感じさせてしまう可能性もあります。

 車間距離が短いと「あおり運転されている」と勘違いされることも…
車間距離が短いと「あおり運転されている」と勘違いされることも…

交通量の多い都市部を走っていると車間距離が短くなりがちなので、「少しあけすぎかな?」と思うぐらい開けるようにするといいでしょう。また、道路状況や交通状況により前走車のスピードが落ちて、一時的に車間距離が詰まってしまうことがあります。こんなときは、自分も速度を落として車間距離を保ってください。

 車間距離は「あけすぎかな?」と思うぐらいがちょうどいい
車間距離は「あけすぎかな?」と思うぐらいがちょうどいい

スピードを一定に保つ

車間距離と同じぐらい大切なのが、スピードを一定に保って走ること。

初心者や運転が不慣れな人にありがちなのが、“アクセルの踏み込みを一定”にする走り方です。一見、よさそうに思えますが、アクセルを一定にしたままでは、上り坂ではスピードが落ち、下り坂ではスピードが上がってしまいます。

 ちょっとした坂道でもスピードは変わるので、路面状況を意識しよう
ちょっとした坂道でもスピードは変わるので、路面状況を意識しよう

スピードが落ちれば、後ろのクルマ(以下:後続車)が接近してしまい、スピードが上がれば前走車に近づいてしまうため、“アクセルを一定”ではなく“スピードが一定”になるように、道路のアップダウンを意識してスピードを調整してください。知らず知らずのうちにスピードが上がった状態では、カーブを曲がりきれなくなる危険性もありますので、常にスピードは意識したいものです。

 自分の安全だけでなく後続車のためにも、一定のスピードを意識する
自分の安全だけでなく後続車のためにも、一定のスピードを意識する

スピードが頻繁に上下する不安定なクルマの後ろを走るドライバーは、走りづらさを感じますし、渋滞や事故の原因になる可能性も考えられます。また、まれに「よくあおり運転に遭う」という人がいますが、こうした人は無意識のうちにスピードが変化して、後続車に近づいているのかもしれません。一定のスピードで走ることは、とても大切なのです。

速いクルマが来たら譲る

もうひとつ、「よくあおり運転に遭う」という人に多いのが、自分が遅いと気づいていないケースです。カーブが続く坂道や狭い道では、「怖いから」とスピードを抑えて走る人がいます。これは、もちろん悪いことではなく、安全のための当然の振る舞いです。

 たとえ制限速度を下回っていても、安心して走れるスピードで走る
たとえ制限速度を下回っていても、安心して走れるスピードで走る

ですが、そんな道でもスピードを落とさず走る人がいるのも事実。そうすると、後続車に追いつかれ、場合によってはあおり運転のように感じてしまうこともあり、実際にあおり運転に発展してしまう可能性もあります。後ろから速いクルマが来たときは、左によけられる見通しのいい安全な場所で、ウインカーを左に出し、減速または停車して、追い越してもらいましょう。

 後ろから速いクルマが来たときは、左に寄せて追い越してもらうことも大事
後ろから速いクルマが来たときは、左に寄せて追い越してもらうことも大事

繰り返しになりますが、安全のためにスピードを落として走ることは、悪いことではありません。「速いクルマが後ろから来て追いつかれた」と思っても、無理にスピードを上げず、追い越してもらうことが安全のポイントとなります。

追い越し車線は“追い越しのとき”だけ

あおり運転が発生しがちな場所として、「高速道路の追い越し車線」があります。

追い越し車線は、文字通り「追い越しのための車線」です。追い越し車線を走るときは、追い越しをしたいときだけ。追い越し車線に入るときは、速やかにスピードを上げ、追い越しが終わったら戻れるタイミングで走行車線に戻りましょう。

 追い越し車線をダラダラと走らないよう、追い越しが終わったら走行車線に戻ろう
追い越し車線をダラダラと走らないよう、追い越しが終わったら走行車線に戻ろう

追い越し車線をゆっくり走っているとすぐに後続車に追いつかれて車列を作ってしまい、事故や渋滞の原因になってしまう可能性があります。また、追い越し車線を走り続けると「通行帯違反」になるため、追い越し以外のときは走行車線を走るようにしてください。

 追い越し車線に遅いクルマがいると、このように詰まってしまい渋滞や事故の原因に
追い越し車線に遅いクルマがいると、このように詰まってしまい渋滞や事故の原因に

もしも、あおり運転に遭ってしまったら…

それでは、もしもあおり運転に遭ってしまったら、どうしたらいいのでしょうか? 

後ろからあおってくるような場合、まずは左にウインカーを出して後続車を先に行かせるようにします。それでも、しつこくつきまとわれるような場合や、追い越し後に前から威圧してくるような場合は、警察に110番通報をして、指示を仰いでください。なお、緊急時の通話については、運転中であっても「ながら運転」には当たらず違反にはなりません。

 危険なあおり運転に遭ったら110番通報を
危険なあおり運転に遭ったら110番通報を

あおり運転車に対しては、絶対にホーン(クラクション)を鳴らしたり、あおり返したりしないのが鉄則です。さらに挑発する結果となり、大変危険です。また、前方を妨害され停車に追い込まれたときは、絶対に“外に出ない“、”窓を開けない”を徹底してください。

なお、カレコでは、ほぼすべてのクルマにドライブレコーダーを装着してします。映像や音声を常に記録していますので、万が一のときの証拠になり安心です。

正しい知識と運転が安心と安全につながる

あおり運転は「しない」はもちろん、「させない」ようにスムーズな走りを心がけることも大切。車間距離やスピードは常に意識して、交通の流れに上手に乗って走りましょう。自分自身を守る心がけ、そして交通ルールやあおり運転に対する正しい知識を身に付けて、安心・安全なドライブをしたいものです。

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