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「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」は1日遊べる盛りだくさんのテーマパーク

群馬県北群馬郡にある「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」は、私設ミュージアムとして日本で一番の年間入館者数を誇るアミューズメントスポットです。懐かしのおもちゃや貴重な人形の展示、昭和の街並みを再現したレトロパークのほか、見どころは多く、特に「自動車博物館」は、全館を通して100台以上の名車が展示され、クルマ好きから高い評価を受けています

<目次>
大泉インターチェンジから90分ほどで目的地に到着
日本で最大規模の私設ミュージアム
やわらかいオレンジ色の昭和時代へタイムスリップ
戦後から高度成長期にかけ、日本の発展に貢献したマイカーたち
世界に追いつけ!黎明期の和製スポーツカーたち
リピーターの声から新設された「ミリタリーゾーン」
ミュージアムオリジナルのお土産を購入
今回のドライブに使用したクルマ:トヨタ「ヤリスクロス」

大泉インターチェンジから90分ほどで目的地に到着

「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」の最寄りのインターチェンジは、関越自動車道の「駒寄スマートインターチェンジ」。今回は「大泉インターチェンジ」から関越自動車道に乗り、「駒寄スマートインターチェンジ」まで、およそ80分の道のりでした。一般道に降りてからは、約10分で目的地に到着します。

この日は途中の関越自動車道「上里サービスエリア(下り)」に寄って、ちょっと遅めの朝食をとりました。

 上里SA(下り)は埼玉県の最後に位置するサービスエリア
上里SA(下り)は埼玉県の最後に位置するサービスエリア

上里SA(下り)には、地産レストラン「上里プリンス」や上里産小麦をブレンドした麺を使用する「蔵仕込みらーめんKURA(クラ)」、同じく上里産小麦を使用した鯛焼き風のフードを提供する「ヴィレッジステーション」など、地元の特産品にこだわった店舗が多数あります。今回は、生うどん「麦さと屋」の看板メニューでもある「上里肉汁うどん」をオーダーしました。

 「上里肉汁うどん」750円(税込み)
「上里肉汁うどん」750円(税込み)

「麦さと屋」のうどんは、上里産小麦のみを使用し、「打ちたて」、「切りたて」、「茹でたて」の基本を守って提供されるためコシが強く、のどごしが気持ちのいい逸品でした。

▼上里サービスエリア(下り)
住所:埼玉県児玉郡上里町五明若宮825-1
駐車場:あり
URL:https://www.driveplaza.com/sapa/1800/1800066/2/

日本で最大規模の私設ミュージアム

企業ではなく個人が展示物を収集し、経営を行う私設ミュージアム。「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」は、館長の横田正弘さんが開館し、横田さんが収集したアイテムが展示されています。

  「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」のロビーでは、ミュージアムを象徴する人形やアイテムが出迎えてくれる
「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」のロビーでは、ミュージアムを象徴する人形やアイテムが出迎えてくれる
 かつては大工さんとして金づちを握っていた横田さん。館内の装飾は横田さんが設計を行ったそう
かつては大工さんとして金づちを握っていた横田さん。館内の装飾は横田さんが設計を行ったそう

ミュージアムには、「おもちゃと人形博物館」や「自動車博物館」のほか、敷地内には「昭和レトロパーク 駄菓子屋横丁」や「三丁目の夕日」「ミニミュージアム」「頭文字D藤原とうふ店」「ルート66ガーデン」「カーイラストレーター林部研一博物館」「テディベア博物館」「世界のワイン&ビール」「チョコレートファクトリー」などに加え、昨年新設された「ミリタリーゾーン」「ガチャガチャ横丁」と、さまざまなコーナーが設けられています。

「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」のオープンは1994年8月。アイテムを展示するだけでなく、没入できる世界(セット)もあわせて作られているといった工夫が評価され、現在では年間約40万人が訪れているそうです。

やわらかいオレンジ色の昭和時代へタイムスリップ

  「テディベア博物館」にはアンティーク(製造から80年以上が経過したテディベア)や著名な職人が手がけたものなど、2000体を超えるテディベアが展示されている
「テディベア博物館」にはアンティーク(製造から80年以上が経過したテディベア)や著名な職人が手がけたものなど、2000体を超えるテディベアが展示されている

「テディベア博物館」を抜け、下り階段を降りると昭和30~40年の街並みを再現した「昭和レトロパーク 駄菓子屋横丁」が始まります。

  駄菓子屋の雰囲気が幼い頃に通ったお店とどこか似通っており、懐かしさをおぼえる
駄菓子屋の雰囲気が幼い頃に通ったお店とどこか似通っており、懐かしさをおぼえる

展示される看板やポスター、おもちゃ、人形といった数々のアイテムは、すべて当時、販売されていた本物なのだそう。

 この博物館のオープン以前、館長の横田さんはオートバイの博物館を運営。館内の随所に展示されるオートバイから、横田さんの思い入れが伝わる
この博物館のオープン以前、館長の横田さんはオートバイの博物館を運営。館内の随所に展示されるオートバイから、横田さんの思い入れが伝わる

戦後から高度成長期にかけ、日本の発展に貢献したマイカーたち

「昭和レトロパーク 駄菓子屋横丁」の「吉岡町商店街」を抜けると「軽自動車」の展示コーナーがあります。

 戦後から高度成長期にかけて活躍した24台の軽自動車がずらりと並ぶ
戦後から高度成長期にかけて活躍した24台の軽自動車がずらりと並ぶ
 往年の軽自動車を代表する、富士重工(現SUBARU)の「スバル360」
往年の軽自動車を代表する、富士重工(現SUBARU)の「スバル360」

軽自動車の展示コーナーの次は「ミニミュージアム」へ。「ミニミュージアム」で扱っている「MINI」は、ブリティッシュ・モーター・コーポレーション製のもので、1960~1970年製のクラシカルなモデルや、現代の解釈でカスタマイズされた「MINI」が展示されています。

ずらりと並ぶミニは1台1台すべて異なる仕上げになっている
ずらりと並ぶミニは1台1台すべて異なる仕上げになっている

「ミニミュージアム」を抜けて2階へと上がると「自動車博物館」の始まりです。まずは人気コミック「頭文字D(イニシャルD)」のコーナー。原作通りに再現されたトヨタ「スプリンター トレノ」と「藤原とうふ店」が出迎えます。

 店舗の外装は、劇場版「頭文字D」にて実際に使用されたセットを移築したもの
店舗の外装は、劇場版「頭文字D」にて実際に使用されたセットを移築したもの

海外からも熱心なファンが訪れるという「イニシャルD藤原とうふ店」。ミュージアムの前にも「藤原とうふ店」のセットが作られており、入館者はセットの前にクルマを止めて写真を撮影することができます。

 展示されるマツダ「RX-7」は、コミックの作者である「しげの秀一」氏が所有していたもの
展示されるマツダ「RX-7」は、コミックの作者である「しげの秀一」氏が所有していたもの

「イニシャルD藤原とうふ店」に隣接するのは「ファミリーカー」のコーナー。クルマが急速に普及したマイカー時代(1960後半~70年代)のクルマが展示されています。

 「自動車博物館」内に展示されるクルマは(一部を除いて)レストアがなされ、走行が可能な状態で維持されているそう
「自動車博物館」内に展示されるクルマは(一部を除いて)レストアがなされ、走行が可能な状態で維持されているそう
 写真(手前)は「ダットサン」。1938年製
写真(手前)は「ダットサン」。1938年製
 写真はプリンス「スカイライン」。1967年製
写真はプリンス「スカイライン」。1967年製

世界に追いつけ!黎明期の和製スポーツカーたち

3階はスポーツカーのコーナー。歴史と技術で先行する世界のスポーツカーに追いつき、追い越すため、各メーカーが心血を注いで開発した名車が展示されています。

 「自動車博物館」の象徴的な存在、トヨタ「2000GT」。1967年製
「自動車博物館」の象徴的な存在、トヨタ「2000GT」。1967年製
 写真は絶大な人気を誇る「ハコスカ」こと日産「スカイラインGT-R」。1971年製
写真は絶大な人気を誇る「ハコスカ」こと日産「スカイラインGT-R」。1971年製
 この日産「フェアレディZ」は、横田さんがアメリカの「ルート66」を走破する「グレートレース」に出走したときに乗った車両
この日産「フェアレディZ」は、横田さんがアメリカの「ルート66」を走破する「グレートレース」に出走したときに乗った車両

リピーターの声から新設された「ミリタリーゾーン」

順路は「自動車博物館」から、屋外に設けられた「シネマワールド」「三丁目の夕日」「ルート66ガーデン」の各コーナーへと続きます。

「三丁目の夕日」のコーナーは、邦画『ALWAYS三丁目の夕日』(2005年)に登場した「鈴木オート」を再現したもの。敷地内に駐車(駐輪)しているダイハツ「ミゼット」とホンダ「スーパーカブ」は、実際に撮影で使用した個体だそう。

 邦画『ALWAYS三丁目の夕日』に登場した「鈴木オート」を再現
邦画『ALWAYS三丁目の夕日』に登場した「鈴木オート」を再現

「ルート66ガーデン」は、館長の横田さんがアメリカの「ルート66」を走ったときのイメージを元にして制作されたコーナー。

 写真はリンカーン「コンチネンタル」。実際の「ルート66」も、朽ちかけたガレージが並んでいたらしい
写真はリンカーン「コンチネンタル」。実際の「ルート66」も、朽ちかけたガレージが並んでいたらしい

「ルート66ガーデン」を見た後は、再び屋内へと戻り、新設された「ガチャガチャ横丁」へと向かいました。

 使用されているガチャガチャ(カプセルトイ)も、回転式レバーを持つ懐かしいモデル
使用されているガチャガチャ(カプセルトイ)も、回転式レバーを持つ懐かしいモデル

キャラクター消しゴムなどの懐かしのおもちゃやおみくじ、ここでしか入手のできないオリジナルグッズがカプセルに封入されています。

この後、「世界の人形」や「世界のワイン&ビール」コーナーを通って2階へ。新設された「ミリタリーゾーン」に踏み込みます。

 壁を突き破って飛び出しているのは第二次世界大戦で活躍した「M4シャーマン戦車」
壁を突き破って飛び出しているのは第二次世界大戦で活躍した「M4シャーマン戦車」

ミュージアムに寄せられた「実物大の戦車を展示して欲しい」という声に応えて新設された「ミリタリーゾーン」。展示されるアメリカ軍の「M4シャーマン」、ドイツ軍の「ティーガー」は、ほぼ実物大で模型化されています。

 古くは「タイガー戦車」と呼ばれていたティーガー戦車。第二次世界大戦に活躍し、その名はあまりにも有名
古くは「タイガー戦車」と呼ばれていたティーガー戦車。第二次世界大戦に活躍し、その名はあまりにも有名

ただ戦車を展示するだけでなく、破壊された街並みを再現。当時活躍したクライスラーの「デソート」や「ジープ」も展示されています。

 ジープの周囲に展示されているイラストは、イラストレーターの菅沼直樹氏が描いたもの
ジープの周囲に展示されているイラストは、イラストレーターの菅沼直樹氏が描いたもの

順路の最後には、休憩スペースと「カフェ・キャバリーノ」があります。

 コーヒーやソフトドリンクのほか、キャバリーノサンドやライスバーガーといった軽食も用意されている
コーヒーやソフトドリンクのほか、キャバリーノサンドやライスバーガーといった軽食も用意されている

ミュージアムオリジナルのお土産を購入

博物館内には「なつかし屋」や「テディベアショップ」などのショップがあります。 

 ミュージアムは再入場が可能なので、順路を一周した後でも各ショップを訪れることができる
ミュージアムは再入場が可能なので、順路を一周した後でも各ショップを訪れることができる

「自動車博物館」のすぐ前に位置する「なつかし屋」では、プラモデルやミニカーといったクルマ関連アイテム、塩ビ(ポリ塩化ビニル)のヒーロー人形やアイドルのブロマイドといった懐かしのアイテム、伊香保のお土産などが取りそろえられています。

 カーイラストレーター、林部研一氏のイラストグッズも多数販売されている
カーイラストレーター、林部研一氏のイラストグッズも多数販売されている

こちらのショップの人気商品はやはり「頭文字D」グッズ。「テディベアショップ」では、テディベアだけでなく、他の動物をモチーフにしたぬいぐるみやアイテムも扱っています。特に博物館オリジナルのテディベアが人気だそう。

 クラシックミニのグッズやアイテムも、テディベアショップで扱っている
クラシックミニのグッズやアイテムも、テディベアショップで扱っている

この日は添加物を一切使用せず、伝統の手法で作られた「水沢うどん(オリジナルパッケージ)」とオリジナルの「プレミアムエクセレントショコラ」、可愛い猫の描かれた布バッグをお土産に購入しました。

 「水沢うどん」860円。「プレミアムエクセレントショコラ」550円。猫の布バッグは1,100円(すべて税込み)
「水沢うどん」860円。「プレミアムエクセレントショコラ」550円。猫の布バッグは1,100円(すべて税込み)

館内を見て回るのにかかった時間は、90分ほど。館内は、懐かしいクルマやアイテムが展示されているだけでなく、入場者を楽しませよう、もてなそうという工夫であふれ、時間が過ぎるのがあっという間でした。

日本最大級の私設ミュージアムとして多くの人に愛されている「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」。クルマ好きな方はもちろん、お子さんと一緒に家族で遊びに行くスポットとしてもおすすめです。

▼伊香保おもちゃと人形自動車博物館
住所:群馬県北群馬郡吉岡町上野田2145 水沢観音下
駐車場:あり(無料)
URL:http://www.ikaho-omocha.jp

今回のドライブに使用したクルマ:トヨタ「ヤリスクロス」

「ヤリス」と「ヤリスクロス」は、2021年「RJCカーオブザイヤー」をそろって受賞した

乗り心地の良さと軽快な走りで評価を得たコンパクトカーの「ヤリス」。そのヤリスのSUV版に位置するのが「ヤリスクロス」です。高い走行性能を受け継ぎつつ、車内や荷室を広くして居住性と使い勝手を向上。

「ヤリス」と同様に使いやすさや運転しやすさが魅力
「ヤリス」と同様に使いやすさや運転しやすさが魅力

ヤリスよりもボディサイズは大きくなりましたが、運転席からの視界も良好で、小回りの良さも十分に確保されています。「走りも楽しみたいけれど、多くの荷物も載せたい」という欲張りな要求も、高い次元で叶えてくれる1台です。

<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:ベーシック
・プラン:ベーシック
・時間料金:5,700円(12時間パック)
・距離料金:4,000円(16円×250km)
合計:9,700円

>>>トヨタ「ヤリスクロス」のあるステーション

>>>「カレコ・カーシェアリングクラブ」の料金

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