おすすめドライブ

日本三大イルミネーションのひとつ「あしかがフラワーパーク 花と光の庭」へ行こう

東日本を中心とし、各地に大きな爪痕を残した台風19号。藤の花とイルミネーションで有名な「あしかがフラワーパーク」でも冠水が発生し、花々や設備に甚大な被害を受けました。しかし、スタッフや地域の人たちの頑張りにより、延期されていた今期のイルミネーションも無事に開催。周辺の道路事情も落ち着いたので、日本有数のイルミネーションを見に、栃木へ向かいました。

花と光の楽園へは都心から2時間弱

都内からあしかがフラワーパークへは、北関東自動車または東北自動車道を利用します。北関東自動車の場合、佐野田沼インターチェンジから12分ほど、東北自動車道を利用すると佐野藤岡インターチェンジから18分ほどです。都内からなら、2時間弱で到着します。

正面ゲート前と西ゲート前に無料駐車場があり、あわせて300台のスペースがあります。大型連休や年末年始といったトップシーズンなると、近隣に6,000台を収容できる臨時駐車場が用意されますが、それでも待ち行列ができることがあるそうです。早めの到着を心がけましょう。

 都内と比べ、あしかがフラワーパーク周辺は街灯が少ない。イルミネーションを見た後の帰り道は、自ずと真っ暗な道になるので、明るい往路で道路状況を憶えておこう
あしかがフラワーパーク周辺は街灯が少ない。イルミネーションを見た後の帰り道は、自ずと真っ暗な道になるので、明るい往路で道路状況を憶えておこう

あしかがフラワーパークのイルミネーションは、16時30分から始まります。この日の昼食は近隣で美味しいと評判の「ココ・ファーム・ワイナリー」で食べることにしました。丘陵の運転を楽しむ目的もあり、佐野田沼インターチェンジよりひとつ手前の足利インターチェンジで北関東自動車道を降り、ココ・ファーム・ワイナリーを目指します。

ぶどうジュースで乾杯!

 建物に近づくと、ふんわりとワインの甘い香りがただよう
建物に近づくと、ふんわりとワインの甘い香りがただよう

ココ・ファーム・ワイナリーは、文字通り自家畑で栽培した葡萄からワインを醸造するワイナリーです。醸造所やワインショップの他に、カフェも併設しています。カフェで提供される野菜は、敷地内にある「こころみ学園」で栽培されたものを中心に、地元のものを使用。お肉も足利マール牛など地元の特産品を使用しています。

ピッツァランチについているチャウダーは具だくさんで、口当たりがとてもやさしい
ピッツァランチについているチャウダーは具だくさんで、口当たりがとてもやさしい

選んだのは「足利マール牛カレーランチ(1,300円)」と「ピッツァ(生ハムとモツァレラチーズのトマトピッツァ半熟卵添え)ランチ(1,600円)」。くわえてワインの気分を味わうため、「ぶどうジュース(400円)」と「マスカットジュース(400円)」をオーダーします。

カレーはホロホロになるまで煮込まれた牛肉と、スパイスが互いの美味しさを引き出しあう絶妙な味わい。心地良い辛さに、スプーンが止まらなくなります。生ハムとモツァレラチーズが贅沢に使用されたピッツァは、濃厚なのに風味は爽やか。両メニューに添えられているサラダは瑞々しくて香りが良く、新鮮さを感じさせてくれました。

テラス席では、丘陵に広がる葡萄畑を眺めながら食事ができる。整地中の箇所は、台風の被害によるもの
テラス席では、丘陵に広がる葡萄畑を眺めながら食事ができる。整地中の箇所は、台風の被害によるもの

▼ココ・ファーム・ワイナリー
住所:栃木県足利市田島町611
電話:0284-42-1194
駐車場:あり(無料)
URL:https://cocowine.com/

営業時間は“花の咲き具合”で変わる

ほどよい時間になったところで、あしかがフラワーパークへ向かいます。ココ・ファーム・ワイナリーからはおよそ11キロ、20分ほどです。

公式ホームページでは、その日の営業時間と入園料を掲載している
公式ホームページでは、その日の営業時間と入園料を掲載している

あしかがフラワーパークの入園料は、園内の見どころ(花の咲き具合)により変動し、営業時間も季節やイルミネーションの有無により変わります。

イルミネーションの開催期間中は、開園時間が「昼の部」と「夜の部」の2部制に。昼の部の営業時間は10時から15時までで、入園料は300~1,800円。夜の部の営業時間は15時30分から21時(土日祝は21時30分)で、入園料は1,000円です。完全入れ替え制のため、昼の部から夜の部をそのまま見る人も、15時になったら一度、退園する必要があります。

秋の主役を務めるのは、アメジストセージと秋バラ
秋の主役を務めるのは、アメジストセージと秋バラ
バラは5月上旬~6月中旬にかけて再び見頃を迎える
春のバラは5月上旬~6月中旬にかけて見頃を迎える

あしかがフラワーパークは、1968年に開園した「早川農園」が、都市開発のため1997年に移設オープンしたもの。シンボルの大藤をはじめ、多くの植物とともに現在の場所へと引っ越しました。再出発するにあたり、名称を早川農園から「あしかがフラワーパーク」へと変更し、今に至ります。

無事に移植を果たした樹齢150年を越える大藤は、今でもあしかがフラワーパークのシンボル。藤棚に盛大な花が咲き乱れる4月中頃から5月中頃にかけて「ふじのはな物語」というイベントが催され、世界中から観光客が訪れます。

あしかがフラワーパークのシンボルである大藤(画像提供:あしかがフラワーパーク)
あしかがフラワーパークのシンボルである大藤(画像提供:あしかがフラワーパーク)
こちらは黄ばな藤(画像提供:あしかがフラワーパーク)
こちらは黄ばな藤(画像提供:あしかがフラワーパーク)

合計20ステージ、500万球のLEDによるイルミネーション

15時30分より、午後の部の入場が開始。イルミネーションの開始時間は16時30分からですが、部分的には点灯しており、夕日に照らされた花々と小さく輝くイルミネーションという幻想的な光景を見られる時間でもあります。

本来の花と光の花の共演を見られるのは、午後の部開園から間もないこの時間だけ
本来の花と光の花の共演を見られるのは、午後の部開園から間もないこの時間だけ

イルミネーションイベント「フラワーファンタジー~光と花の庭~」は、今年で18年目を数えます。今年は500万球の電球ほぼすべてにLED(発光ダイオード)を使用し、新たなイルミネーションステージ「光のふじのはな物語」を追加。合計20のイルミネーションステージが入園者を魅了します。

スタッフの話によると、イルミネーションの始まりはオープンして間もない頃、レストラン「ウェステリア」から眺める園内の夜景がさみしかったため、ささやかにイルミネーションを始めたことだそうです。これがスタートとなり年々、手を加え、ついには「日本三大イルミネーション(夜景観光コンベンション・ビューロー)」の認定や、夜景鑑賞士の選ぶ「イルミネーションアワード/イルミネーション部門」にて4年連続1位に輝くまでになったと言います。

レストラン「ウェステリア」では、園内の景色を楽しみながら食事ができる
レストラン「ウェステリア」では、園内の景色を楽しみながら食事ができる

本格的に暗くなるのを待つ間、「テイクアウトコーナー」で一番人気だという「藤ソフト(350円)」を購入。テイクアウトコーナーの前にはテラス席だけではなく、暖かい屋内席もあります。

口の中に広がる藤の花の香りは、とても心地の良いものだった
口の中に広がる藤の花の香りは、とても心地の良いものだった

いざ、イルミネーションの世界へ

すっかり暗くなったところで、いよいよイルミネーションを見て回ります!

正面ゲートから入ると、まずは「レインボーマジック」がお出迎え。風がなければ「光のフラワーステージ」の水面に、虹が綺麗に映り込みます。

水面にイルミネーションの虹が映り込む「レインボーマジック」
水面にイルミネーションの虹が映り込む「レインボーマジック」
「うす紅の棚」と「光の塔」
「うす紅の棚」と「光の塔」
光の塔を中から見上げると、まるで異世界に続くトンネルのような光景が広がる
光の塔を中から見上げると、まるで異世界に続くトンネルのような光景が広がる

園内で一番の人気スポットは「フラワーキャッスル」です。お城は3万5千本の光の花に囲まれ、打ち上げ花火や仕掛け花火といった様々な花火のイルミネーションが、城の上空を彩ります。

一番人気だという「フラワーキャッスル」。花火のイルミネーションが綺麗だった
一番人気だという「フラワーキャッスル」。花火のイルミネーションが綺麗だった
日本の四季 こころの故郷」にある春夏秋冬のゲート。こちらは秋
「日本の四季 こころの故郷」にある春夏秋冬のゲート。こちらは秋
春夏秋冬のゲートの先で、移り変わる四季がイルミネーションで描かれる
春夏秋冬のゲートの先で、移り変わる四季がイルミネーションで描かれる
水に浮かぶ「光のピラミッド」。風がなければ水面にくっきりとピラミッドが写り、光のクリスタルを見ることができる
水に浮かぶ「光のピラミッド」。風がなければ水面にくっきりとピラミッドが写り、光のクリスタルを見ることができる
光あふれる「きばな藤のトンネル」
光あふれる「きばな藤のトンネル」
幻想的な雰囲気が広がる「白藤のトンネル」
幻想的な雰囲気が広がる「白藤のトンネル」
一際スケールの大きな「八重の大藤」
一際スケールの大きな「八重の大藤」
 「奇蹟の大藤」。よく見ると一つひとつが藤の花になっていることがわかる
「奇蹟の大藤」。よく見ると一つひとつが藤の花になっていることがわかる
今年から始まったイルミネーションステージ「光のふじのはな物語」。復興の象徴として鮮やかに輝き、観客の目を楽しませる(画像提供:あしかがフラワーパーク)
今年から始まったイルミネーションステージ「光のふじのはな物語」。復興の象徴として鮮やかに輝き、観客の目を楽しませる(画像提供:あしかがフラワーパーク)

「きばな藤のトンネル」、「白藤のトンネル」、「八重の大藤」、「光のふじのはな物語」、そして「奇蹟の大藤」は、それぞれの場所に植えられている藤の木々がモチーフになっています。本来ならば「ふじのはな物語」のイベント期間中にのみ目にすることのできる光景を再現しているのです。

花の一つひとつは手作業で着色されていると言う
花の一つひとつは手作業で着色されていると言う

「きばな藤のトンネル」や「うす紅橋」のイルミネーションは、「まったく同じ色合いをした(藤の)花はない」というこだわりによりLEDをそのまま使用するのではなく、スタッフが花の一つひとつを手作業で着色しているそうです。

お子さんに人気の「みんなの地球」。船に乗ることができ、記念撮影にはうってつけのスポット
お子さんに人気の「みんなの地球」。船に乗ることができ、記念撮影にはうってつけのスポット

「光のバラ園」では、時間とともに色を変えるバラのイルミネーションが、園いっぱいに広がります。全体を見渡せるよう高台も用意されていますが、カメラを掲げて高い位置から撮影することで、より綺麗に写すことができます。

「光のバラ園」は高い位置から撮影すると美しく撮れる
「光のバラ園」は高い位置から撮影すると美しく撮れる

暗がりの中、暖かい光で入園者を招くのは「オリジナルショップ」です。定番のグッズから、季節限定やイルミネーション限定グッズを取りそろえています。

 限定グッズも揃う「オリジナルショップ」
限定グッズも揃う「オリジナルショップ」
 お子さんに人気の「光る!!ファンタジーキャンディ」。イルミネーション限定の商品
お子さんに人気の「光る!!ファンタジーキャンディ」。イルミネーション限定の商品
 サンタクロースなどのクリスマス関連グッズもたくさんあった
サンタクロースなどのクリスマス関連グッズもたくさんあった

レストランで身体を温めよう

真冬のイルミネーション巡りは、想像以上に身体を冷やします。しっかりと防寒対策をして訪れるのはもちろんですが、それでも寒いときは、温かい食事で身体の内側から温めましょう。

園内にはレストラン「ウェステリア」をはじめ、カフェテラス「スノーハウス」、フードテラス、テイクアウトコーナー、お食事処「あじさい」と、多くのフードショップがあり、温かいメニューを提供しています。

 お食事処「あじさい」の「焼チーズトマトうどん(830円)」。魚介の出汁がとても美味しく、うどんとの相性もバッチリだった
お食事処「あじさい」の「焼チーズトマトうどん(830円)」。魚介の出汁がとても美味しく、うどんとの相性もバッチリだった

イルミネーションを満喫したら、正面ゲートの「おみやげ売場」、あるいは西ゲートの「西ゲート売店」で、お土産選びを楽しみます。

 売場には定番からイルミネーション限定まで、色とりどりのお土産が用意されている
売場には定番からイルミネーション限定まで、色とりどりのお土産が用意されている

たくさんあるので迷ってしまいますが、今回はイルミネーション期間限定販売の「スイートショコラタルト藤のきら星」と、定番の銘菓「藤まんじゅう」を購入しました。

 「藤まんじゅう」は、あしかがフラワーパーク内で製造されるオリジナル商品。しっとりとした生地と、甘さ控えめなこしあんの組み合わせで、いくらでも食べることができる
「藤まんじゅう」は、あしかがフラワーパーク内で製造されるオリジナル商品。しっとりとした生地と、甘さ控えめなこしあんの組み合わせで

イルミネーションは2020年2月6日(木)まで開催予定

イルミネーションは時期により、テーマが切り替わります。11月中頃までのテーマは「光と花のコラボレーション~光とアメジストセージの融合~」、12月下旬までは「フラワーパークのクリスマス~クリスマス・ファンタジー~」、そしてイルミネーションが終了する2月6日(木)までは「ニューイヤーイルミネーション~光と冬咲きボタンの共演~」となり、テーマに沿ったお色直しが行われます。

▼あしかがフラワーパーク
住所:栃木県足利市迫間町607
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.ashikaga.co.jp

今回のドライブで利用したクルマ:トヨタ「ハリアー」

今回、利用したのはトヨタのクロスオーバーSUV「ハリアー」です。燃費を重視したいのなら「ecoモード」、力強い走りを楽しみたいのなら「POWERモード」と、希望する走りを選ぶことができます。

 車内や荷室のスペースも広く、多くの荷物を楽に積むことができる
車内や荷室のスペースも広く、多くの荷物を楽に積むことができる

>>>トヨタ「ハリアー」のあるステーション

>>>他のイルミネーションスポットはこちら

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