ドライブの知識

慣れた人でも要注意。雨の道を安全に走る9つのポイント


梅雨に入り、雨の日が多くなる時期になりましたね。雨の日はクルマでの移動が快適な反面、晴れの日に比べて運転しづらいものです。運転に慣れていない人は「怖い」と感じることもあるでしょう。そこで、雨の日のドライブをより安全快適にするポイントをご紹介します。

覚えておくべきクルマの操作

まずは、雨天時のドライブで必要なクルマの操作をご紹介します。

●ヘッドライトを点灯する

メルセデス・ベンツなど一部のクルマでは暗くなると自動点灯するオートライトが採用されている

メルセデス・ベンツなど一部のクルマでは暗くなると自動点灯するオートライトが採用されている

ヘッドライトには、前方を明るく照らすだけでなく、ライトを点灯することで「自分の存在を周りにアピールする」という役割もあります。明るい日中なら、雨が降っていても「ライトは必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、対向車や歩行者に自分の運転するクルマの存在を知らせるため、ヘッドライトを点灯する必要があります。雨のときは、明るさや雨量に関わらず、ヘッドライトを点灯するようにしましょう。

ワイパーの操作はどうする?

信号待ちをしているときもワイパーはオフにしない

信号待ちをしているときもワイパーはオフにしない

一般的なワイパーのレバーやスイッチは、一定時間ごとに一回ずつ動作する「間欠(INT)」と「低速(LO)」、「高速(HI)」の3段階になっていて、雨の強さに応じて動作速度を上げていきます。通常の雨なら間欠か低速、ゲリラ豪雨のような強い雨の場合は高速にして使います。信号街のときにワイパーをオフにする人がいますが、停車中もオフにしないのが正解。常に、前方の視界を確保しておくことが大切です。

●エアコンの「AC」はオンに。曇りが強いときはデフロスターを使う
走行中は、除湿効果のあるエアコンのACスイッチを常にオンにしておきましょう。雨の日にガラスが曇ってくるのは、濡れた傘などを持ち込むことで車内の湿度が高くなるためです。AUTOモードがついているオートエアコン車の場合は、AUTOを押せば自動的にACもオンになります。また、設定温度をあまり低くすると、ガラスの外側が結露してしまいます。あまり車内を冷やしすぎないようにするのもポイントです。

オートエアコン車のジムニーのエアコン操作スイッチ

オートエアコン車のジムニーのエアコン操作スイッチ

ガラスの曇りが強いときや、より早く曇りを取りたいときは、「デフロスター」を使います。扇型の枠に3本の矢印が入っているボタン(あるいはレバー位置)が、デフロスターです。レバーやダイヤルで操作するマニュアルエアコン車なら、ACをオンにしてレバーをデフロスター位置に。オートエアコン車の場合は、デフロスタースイッチを押すだけで自動的にACもオンになります。

運転時に気をつけることは?

次は走行中の注意点です。視界が悪くなると同時に、路面も滑りやすくなる雨の日は、いつも以上の注意が必要となります。

●見えづらい歩行者や無灯火車に注意
雨の日は、当然ですが視界が悪くなります。そのとき、とくに見えづらいのが歩行者と無灯火のクルマです。歩行者は傘を差しているとまわりが見えづらくなるもの。歩行者が、こちらのクルマに気づかず飛び出してくる可能性も高まります。いつも以上に、歩行者には気をつけるようにしたいものです。また、ヘッドライトを点灯していないクルマも見えづらく、注意が必要です。右折時の対向車はもちろん、信号のない交差点での横からのクルマにも気をつけてください。

●ミラーが見づらくなるので右左折や車線変更は注意する
ミラーに雨滴がつくと、見えているつもりでも見えづらい箇所が出てきます。右左折のときや車線変更のときは、必ずしっかりと目視で安全確認をするようにしましょう。あまり見づらい場合は一度停車して、タオルなどで雨滴を拭き取るのも有効です。

一部車種ではリアデフォッガーと連動して雨滴を防ぐドアミラーヒーターを装備

一部車種ではリアデフォッガーと連動して雨滴を防ぐドアミラーヒーターを装備

●「急」のつく操作を避け、スピードを抑えて走る
濡れた路面は滑りやすいものです。雨の降り始めは、路面に埃や泥などが浮き上がるため、特に滑りやすくなります。急ブレーキや急ハンドルといった「急」のつく操作をしないように、いつも以上に気をつけましょう。また、高速道路ではタイヤと路面との間に水の膜ができて、水の上を滑るようになってしまうハイドロプレーニング現象も発生します。高速道路では、スピードを抑えて走ってください。

●いつもよりも車間距離は長めに
滑りやすい路面では、晴れているときに比べて、ブレーキペダルを踏んでから停止するまでの制動距離が長くなります。また、視界が悪くなるため状況判断が遅れることもありますから、車間距離は長め取ることが大切です。「少し長過ぎるかな?」と感じるぐらいでちょうどいいでしょう。

ゲリラ豪雨に見舞われたら?

ゲリラ豪雨のような大雨に遭遇したとき、何よりも大切なのは無理をしないこと。「視界が悪いな」「走るのが怖いな」と感じたら、すみやかに安全な場所に停車しましょう。走行にあたっては、アンダーパスなど冠水の恐れがある低い場所、洪水に巻き込まれる可能性がある川沿い、土砂崩れの恐れがある崖のそばを避けることも大切です。

冠水している場所はできる限り避ける

冠水している場所はできる限り避ける

繰り返しになりますが、雨の日は視界が悪くなったり路面が滑りやすくなったりします。今回、紹介したポイントを頭に入れて、安全運転を心がけてください。