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日本文化と自然に親しむ空間「江戸東京たてもの園」と「小金井公園」

東京都小金井市の「小金井公園」内にある「江戸東京たてもの園」。園内では江戸時代から昭和初期に建てられた、貴重な建造物を展示しています。スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」に登場した建物には、園内の建造物を参考にデザインしたものもあるそうです。

歴史や建造物に興味のある人やスタジオジブリのファン、そしてノスタルジックな写真を撮りたい人に人気のスポットで、季節を問わず多くの人が訪れています。

「江戸東京たてもの園」がよりおもしろくなるガイドツアーに参加しよう

「江戸東京たてもの園」は、「小金井公園」内の北西にあるので、最も近い第一駐車場の奥にクルマを停めると便利です。

正面玄関を務めるビジターセンターは1940年、皇居前広場に「紀元2600年記念式典」のため建設されたもの

正面玄関を務める「ビジターセンター」は1940年、皇居前広場に「紀元2600年記念式典」のため建設されたもの

その時代特有の建築様式を用いて、技術を持った職人が建てた建造物は、文化的な価値があります。しかしその多くは時代の流れにより解体されたり、朽ちてしまったり、ときには災害によって失われてきました。

「江戸東京たてもの園」は1991年に閉園した「武蔵野郷土館」を前身とし、所在地での使用や保存が困難となった建造物を移築し、復元して後世に残すために、1993年に開園しました。

園内には江戸時代から昭和時代の初期までに建てられた30棟の建造物が展示されています。建築物の他にも、正午を知らせる空砲である「午砲(ごほう)」や千代田区に設置されていた「皇居正面石橋飾電燈(こうきょせいもんいしばしかざりでんとう)」、昭和の路面電車「都電7500形」などの文化財も展示されています。

たてもの園のマスコットキャラクター「えどまる」は、スタジオジブリの映画監督、宮崎駿氏によりデザインされた

たてもの園のマスコットキャラクター「えどまる」は、スタジオジブリの映画監督、「宮崎駿」氏のデザイン

園内を気ままに見て回るのも楽しいですが、時間が合うなら「たてものガイドツアー」がおすすめです。それぞれの建造物や文化財の見どころを解説してもらえるので、より詳しく見て回ることができます。「たてものガイドツアー」は毎日13時30分から実施されていて、無料で参加できます(所要時間は60~90分)。

希望する日時でのガイドを手配してくれる「グループガイド」もあります。15日前までの予約が必要で、団体やグループ向けですが、3〜4人程度の少人数でも申し込めます。ただし週末やイベントがあるときなど、混雑が予想される日時は申し込みができないのでご注意ください。「たてものガイドツアー」と「グループガイド」の内容は、どちらも同じです。

ガイドの内容は「ガイドツアー」と「グループガイド」、どちらも同じだそう

今回は、「たてものガイドツアー」に参加しました

「たてもの園」内は、「東ゾーン」、「センターゾーン」、「西ゾーン」と、3つのエリアに分かれています。この日は、「東ゾーン」から見て回りました。

昔懐かしい、かつての東京下町の生活を感じられる「東ゾーン」

東ゾーンの「下町中通り」では、様々なイベントが催される

「東ゾーン」の「下町中通り」では、様々なイベントが催される

「東ゾーン」は東京下町の町並みを再現しており、ノスタルジックな雰囲気がただよいます。建物の中も復元されており、当時の店の作りや商売道具、陳列されていた商品を見ることができます。

映画「千と千尋の神隠し」の中で登場した壁面が引き出しになっている建物

壁いっぱいの引き出しは、映画「千と千尋の神隠し」の中で登場

「武井三省堂(たけいさんしょうどう)」は明治時代に創業した文具店です。建物は震災後に建てられた看板建築で、前面がタイル張りになっています。店内の壁一面にある引き出しは、映画「千と千尋の神隠し」に登場する釜爺のボイラー室のモデルになりました。

昭和初期の銭湯「子宝湯」

昭和初期の銭湯「子宝湯」

脱衣場の様子も再現されている

脱衣場の様子も再現されている

「東ゾーン」のシンボル的な建物、「子宝湯(こだからゆ)」。昭和初期(1929年)に建てられた銭湯で、神社仏閣のような入り口の上にある屋根(唐破風(からはふ))や脱衣場の格天井など、ぜいたくな作りが特徴的です。

この「万世橋交番」の建物に見覚えのある方もいるのでは?

この「万世橋交番」の建物に見覚えのある方もいるのでは?

続いて訪れたのは「万世橋交番」。正式名称は「須田町派出所」ですが、神田の万世橋のたもとにあったところから「万世橋交番」と呼ばれ、広く親しまれました。建築された年は不明ですが、作りから明治時代のものと見られています。

銅板で作られた壁の模様が印象的な「丸二商店」

銅板で作られた壁の模様が印象的な「丸二商店」

昭和の初期に建てられた、荒物屋(家庭用雑貨店)の「丸二商店(まるにしょうてん)」。小さい銅板を組み合わせて作られた壁の模様が特徴的です。建物の裏には長屋を移築し、脇の路地も当時の様子を再現しています。

モダンでおしゃれないこの建物は、化粧品店

モダンでおしゃれなこの建物は、化粧品店

昭和の初期に建てられた、小間物屋(化粧品店)の「村上精華堂(むらかみせいかどう)」。正面にイオニア式の柱をイメージした装飾が施され、当時としてはモダンな造りでした。

「蔵」の武蔵野うどんは、独特なそば粉の風味ともちもちした食感が特徴(画像は天かすをトッピング)

「蔵」の武蔵野うどんは、独特なそば粉の風味ともちもちした食感が特徴(画像は天かすをトッピング)

「東ゾーン」にある「たべもの処(どころ)蔵」では、打ち粉にそば粉を入れた麺を使用する、昔ながらの「武蔵野うどん」を食べられます。

「西ゾーン」は和と洋の建築様式を楽しめる

エントランス広場より西側は、「西ゾーン」となります。「西ゾーン」の中でも東寄りは様々な建築様式を施した住宅が、西寄りは茅葺きの民家や農家が移築されています。

窓がおしゃれなこの建物は写真館

窓がおしゃれな写真館

「常盤台写真上(ときわだいしゃしんじょう)」は、昭和の初期、郊外の住宅地である常盤台に建てられた写真館です。照明設備を補うため、間接光が入るよう建物の北側に大きなすりガラスがはめ込まれています。

格式高い三井八郎右衛門邸

格式高い「三井八郎右衛門邸」

次に訪れたのは「三井八郎右衛門邸(みついはちろうえもんてい)」。1897年頃、京都に建てられた邸宅の客間と食堂部分を、1952年に東京都港区へ移築された建物だそうです。それ以外の部分を新たに追加したため、様式の異なる部屋が一つの建物の中にあります。蔵の部分は1874年の建築当初の土蔵が復元されています。

赤い屋根がひときわ目を引く「デ・ラランデ邸」

赤い屋根がひときわ目を引く「デ・ラランデ邸」

1910年頃、もとは平屋建てだった洋館を、ドイツ人建築家の「ゲオルグ・デ・ラランデ」が3階建てに増築、改修を施し、現在展示されている「デ・ラランデ邸」となりました。現在、「デ・ラランデ邸」内では「武蔵野茶房たてもの園店」が営業しています。

お茶やスイーツのほか、ハヤシライスやカレーなどの軽食、ドイツビールやワインといったアルコールドリンクも用意されている

お茶やスイーツの他、ハヤシライスやカレーなどの軽食も用意されている

都内に10店舗以上のお店がある「武蔵野茶房」系列店は大正時代の雰囲気を演出するカフェで、「デ・ラランデ邸」の雰囲気にピッタリ。レトロな気分を味わえます。

▼江戸東京たてもの園
住所:東京都小金井市桜町3-7-1(「小金井公園」内)
TEL:042-388-3300(代表)
開園時間:10月~3月:9時30分~16時30分、4月~9月:9時30分~17時30分 
※入園は閉園時間30分前まで
※毎週月曜日(祝日または振替休日の場合、その翌日)、年末年始は休園日
URL:http://www.tatemonoen.jp/

のんびりできるスポット「小金井公園」も散策しよう

「小金井公園」は玉川上水沿い、およそ80ヘクタールの面積を有する広大な公園です。園内には総合体育館や野球場といったスポーツ施設のほか、バーベキュー広場やソリゲレンデといったレクリエーション施設も備わっています。園内の中ほどにはサイクリングコースが通っており、自転車も有料でレンタルできます。

イベントを催す場所は、その時その時で異なる

イベントを開催する場所は、イベント内容によって異なる

園内では季節ごとに多くのイベントが開催されていますが、毎年3月下旬、あるいは4月上旬に催される「さくら祭り」が特に有名です。園内にはソメイヨシノやヤマザクラをはじめとした様々な桜の木がおよそ1700本、植えられています。およそ3ヘクタールの「桜の園」には430本が植えられ、見事な桜の天井を作りあげます。

都内有数のお花見スポットとして有名。2月には「梅園」で「うめ祭り」が催される(2018年撮影)

都内有数のお花見スポットとして有名(2018年撮影)

28種類、約100本の梅も植えられており、2019年2月16日(土)~17日(日)には、梅の花を楽しめる「第17回 小金井公園うめまつり」が開催されます。

▼「第17回 小金井公園うめまつり」について詳しくはこちら
https://www.tokyo-park.or.jp/event/42623.html

映画やドラマのセットの中のような雰囲気を味わえる「江戸東京たてもの園」と季節の色とりどりの景色を見ることができる「小金井公園」。お休みの日のちょっとした時間に、訪れてみてはいかがでしょうか。

▼小金井公園サービスセンター
住所:小金井市関野町1-13-1
TEL:042-385-5611
URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index050.html

マツダのSUV「新型CX-5」で快適にドライブ

クルマに乗るみんなが快適に過ごせる、マツダの「CX-5」

快適に過ごせる工夫が施された、マツダ「新型CX-5」

今回、使用したのは杉並区の「リパーク荻窪4丁目」ステーションのマツダ「新型CX-5」です。自動ブレーキやバックモニターをはじめとした運転支援システムが搭載されています。アクセルペダルやハンドルの操作がしやすく、誰にでも運転しやすいクルマです。

SUVなので車内のスペースにも余裕があり、運転席や助手席はもちろん後部座席も快適に座ることができ、荷物もたくさん載せられます。

速度や簡単なナビ情報が運転席フロントガラスの下側に表示されるため、よそ見を少なくすることができる

速度や簡単なナビ情報が運転席フロントガラスの下側に表示されるため、確認しやすい

「リパーク荻窪4丁目」ステーションを出発してすぐに「青梅街道」(東京都道4号)に合流。所沢方面へと進み、東伏見で「五日市街道」(東京都道7号)へと分岐します。「小金井公園」は分岐後、5kmほどのところにあり、早ければ1時間もかからずに到着します。

速度や簡単なナビ情報が運転席フロントガラスの下側に表示されるため、よそ見を少なくすることができる

速度や簡単なナビ情報が運転席フロントガラスの下側に表示されるため、確認しやすい

「小金井公園」には第一、第二をあわせて660台もクルマを置ける駐車場(有料)があります。それでも桜の時期やイベントが開催されるときは駐車場が混みあい、周辺の道路も大変混雑します。週末や祝日に訪れるときは公式サイトのイベントスケジュールを確認し、イベントと重なるようなら、予約できる三井のリパーク「toppi!」で「武蔵野市桜堤2丁目3-11」や「小金井市緑町5丁目11-8」など、近くの駐車場を予約しておくことをおすすめします。

▼「toppi!」の使い方はこちら
https://blog.careco.jp/7054

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